「愛の苦しみ」(大川隆法「心の指針」より)
いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。
私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。
今回は、心の指針「愛の苦しみ」をご紹介したいと思います!
大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。
皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。
それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。
「愛の苦しみ」
人はなぜ、他の人を好きになるんだろう。
本能と呼ばれるものが関わっているとしても、
男と女は、
引かれ合い、
愛し合い、
時に苦しみ、
憎悪に仲を引き裂かれることもある。
愛の苦しみは、
本人にとっては重大事項だが、
他人にとっては、
対岸の火事のようで、
せめてもの礼儀として、
同情をする程度のことが多い。
それでも、
今日も世界のどこかで、
新しい愛が生まれ、
同時に、
新しい苦悩も生まれている。
さぞや、やるせなく、苦しく、悲しくもあるだろう。
そんな時は、天なる父のことを想え。
すべてをお任せし、
愛の純粋さを保とうとだけ願うがよい。
(大川隆法 心の指針Selection7より)
〈感想・気づき〉
人はどうして、他の人を好きになるのでしょう。
ある人は一目惚れをし、
ある人は、はっきりと分からないまま恋愛感情が芽生え、
ある人は、実際に会ったこともない人に恋をしたりもします。
そして、一度は愛し合った関係でも、
どこかで歯車が狂い、お互いに疑ったり、憎しみ合うこともあります。
また、その逆に、いつしか相手への愛情が薄れ、関心すら持てなくなる時もあります。
本当に不思議としかいいようのない、愛。
特に男女の恋愛においては顕著な気がしますね。
そして、恋の悩みや失恋の苦しみは、本人にとっては死ぬほど苦しいことなのに、他の人が同じレベルの痛みを共有してくれるということは滅多にありません。
同情をしてくれる優しい友人がいたとしても、結局は自分で苦しみに耐え、乗り越えていかなければならないことが多いです。
人を愛することがこんなに苦しいものなら、どうして神様は恋なんて気持ちを人間に与えたのだろう?
と、時に神様を恨みたくなってしまう気持ちさえ生まれるかもしれません。
それでも、今日もどこかで新しい愛が生まれ、古い愛は消えていく。
不思議なことに、この愛の連続が人類の歴史から途絶えたことはありません。
神様は、人間に最低限の愛を知る機会として、男女の愛、隣人愛の機会を与えたと教えていただいています。
要するに、身近な人への愛を通して、神様の愛を学びなさい、ということなのです。
でも、少しレベルが違い過ぎて、ほとんどの方は、男女の愛を通して、神様の愛を感じることは難しいと思います。
ただ、男女の愛の中でも最も純粋な愛だった場合、「永遠」を感じることはできるのではないかと思います。
そして、この「永遠」の感覚こそが、神様を感じる感覚に近いのではないかな、と私は考えています。
永遠に相手を愛している、という感覚。
永遠に相手に幸せであってほしい、という感覚。
その感覚は、神様が私たち人間に抱いている感覚と似ているかもしれません。
自分たちだけでは、どうしようもない愛の気持ちもあるでしょう。
相手を愛しているのに、絶対に結ばれない愛だってあるかもしれません。
人間心ではどうすることもできないほどに、愛に苦しんだとき。
解決方法は一つだけあると教えていただいています。
ただ静かに、天なる父を想えばよい、という温かいお言葉。
愛の純粋さを保つことで、その誠意が天に通じることもあるのでしょう。
この言葉を知った時から、私も、ただただ純粋な愛のみを心に保つよう、努めてきたと思います。
自分のこの愛の純粋さだけは、誰にも負けない。
天に見られたって、まったく恥ずかしくもないし、むしろ全力で愛に向き合った事を誇りに思おう。
主よ、私は、人を心から愛しました。
ただ、それだけでいいのだと思います。
苦しむほどに誰かを愛する経験は、滅多にするものではありません。
この先も胸を張って、自信を持って生きていいと思います。
いま、愛のさなかにある方。
失恋の苦しみの中にある方。
皆さんにとって、今回の心の指針が、気づきに満ちたものでありますように。
そして、いつしか皆さんが、心の苦しみから解放される日が来ることを心から祈っています。
つたない感想を最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
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