まりか

歌い手。世阿弥「閑花風」の世界観が好き。

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Lil’Goldfish

※この記事は、2014年10月27日に投稿した記事を一部編集し、再投稿したものになります。 2006年、私は音楽プロデューサーNao'ymtさんのwit'という企画に参加しました。 私の音楽人生でNao'ymtさんとの出会いはとてつもなく大きいことなので、自己紹介のときはいつもこの曲を聴いていただいています。 9年前の夏、どうしても自分が純粋に「好きだ」と思える人との曲を歌いたくて、毎日いろんな人を探していたときに、NaoさんのWEBサイトに辿り着きました。 そこで流れて

Lil’Goldfish

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記事

    お別れの花束

    お別れの花束

    友人に、WEBサイトを作ってもらいました。シンプルで、とても素敵な仕上がりです。心から感謝。 パララックスなので、PCの方がよりきれいに見ていただけます。 http://marikaspice.net

    友人に、WEBサイトを作ってもらいました。シンプルで、とても素敵な仕上がりです。心から感謝。 パララックスなので、PCの方がよりきれいに見ていただけます。 http://marikaspice.net

    空想の花束

    空想の花束

    わび・さび・幽玄―「日本的なるもの」への道程

    前回の続き。 私はメトロポリタン美術館で出会った日本の精神についてもっと知りたくなり、『わび・さび・幽玄-「日本的なるもの」への道程』を図書館で借りてきました。 この本には、日本の美意識を学ぶうえで最初の一歩になることがたくさん書かれていました。 私の実家には、父が書いた藤原定家の歌「見渡せば 花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮」があるのですが、この本を読み、これが無一物の美=わびであることもこの本で知りました。 父はこの歌を、段ボールに和紙を貼った自作のキャン

    わび・さび・幽玄―「日本的なるもの」への道程

    閑花風(かんくわふう)

    世阿弥が書いた九位という書物の中に、 閑花風(かんくわふう)という節があります。 「雪を銀垸裏に積みて、白光清浄なる現色、まことに柔和なる見姿、閑花風といふべきか。」 閑とはみやびやかな事を意味するそうですが、銀のお椀に雪が積もっているその色の風景は、とてもやさしく柔らかい。。。世阿弥はこの世界観を閑花風と書きました。 私は子どものころから、感性が渋いとか、おばあちゃんのようだとか、和風だとか、そんなことをよく言われていました。少し前には、生地屋の展示会に行った同僚がも

    閑花風(かんくわふう)

    好きに生きたるねん

    子どものころから、文章を書くのは好きでした。 文才があり、自分のことは最高だと、根拠のない自信がありました。 一緒に住むおばあちゃんのおでこの丸みや手のシワが好きで仕方がないことを詩にしたり、父親と母親について子どものくせに切なすぎる視点で作文を書いたり、国語の時間は積極的に意見を述べ、誰よりも読解力がある自分は天才だと思っていたのです。 でも気の強い私は、悪い評価を受けると悲しむどころか怒りを覚え(ただ拗ねてただけやけど)、誰にも理解されない(と思い込んでいただけの)苦

    好きに生きたるねん