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ACRで何が変わるのか 2 〜意味の変化

わたしがセッションで使っているセラピー(ACR)の3つの特徴について書きます。2つ目は、ものごとや、他人の言動に対する、自身の感じ取りかた、受けとめかたに変化が起きることによって、その対象(人・ものごと・できごと)に対して少しずつ意味の変化が起きてきます。

ただし、この話は、ACRのセッションをするから、ということではなく、生きていくプロセスにおいて誰にでも起きていることではあります。

では、どういう時に、自分の中で、意味の変化が起きているかな?とちょっと考えてみてください。あなたにとって、良い方向に意味が変わった場合でも、悪い方向に意味が変わった場合でもかまいません。いくつか例が挙げられるでしょうか。そこに共通するものはありますか?

何らかの過去の経験と時間の流れが、かかわっていないでしょうか?

例えば、何か失敗をしたり、恋人と別れたりなど、挫折感を味わう経験をしたとします。その渦中にいるときは、本当につらいですよね。しばらくは立ち直れない状態が続くかもしれません。

時が経って、振り返ってみたときに、「あの時のあの経験があったから、今の自分がある」と思えるようなことはありませんか。振り返ってみたとき、あの過去の辛かった経験は、今現在、あのときとは異なる意味合いをもっていませんか。もし、まだそんなふうに思えないことがあるとすれば、「そうなんだね」とみとめてあげてください。もう少し時間が必要なのかもしれません。

実は、このような経験をすること自体が、生きていくことの一つの意味でもあると思うのです。これは、カウンセリングを受けたから、ということではなくて、何もしなくても本来、人生は自然に進んでいくのだと思います。例えば、本やブログを読んだり、ペットと触れ合ったり、誰かの何気ない一言で、気づきを得たりなど。

でも、最近少し停滞してるな・・・という思いがあれば、ACRはあなたの心のドアをノックする役割ができるかもしれません。

セッションをして、ものごと・人に対する感じかたが変わることで、意味の変容が起きてきます。経験が先に進むということです。

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