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ヘアドネーションしてみて気づいたこと

先日(2022年12月)人生初のヘアドネーションをしました。
今回は、そのときの体験と気づいたことをまとめてみようと思います。

6~7年位前に知って以来、気になっていたヘアドネーション。
約3年前に決意し髪を伸ばし始めて、昨年12月にようやく寄付することができました。

そんな初めての体験と気づいたことを書いてみます。
「ヘアドネーションって気になるけどよくわからない」という方へ、何かのヒントになれば幸いです。


ヘアドネーションとは


"hair”「髪の毛」+"donation"「寄付」
小児がんや先天性無毛症などの病気や不慮の事故により髪を失った18歳以下の子どもたちへ医療用ウィッグを贈る活動やウィッグの素材となる髪の毛を寄付すること。


きっかけは知人のSNSの投稿記事だったと思う。
「ヘアドネーションしました」という記事を見て「髪を寄付する」ということを知った。

「自分の髪を寄付できるんだ!」
髪を伸ばすだけでいいなら、なんだか気軽にできそう!
しかも誰かの役に立てるなんて。

と、その時の私は何も考えずに、
「いいねー!やってみたい!」

そうして本格的に髪を伸ばし始めたのは2019年頃から。
「ロングヘアにする!」といって伸ばし始めても肩ぐらいの長さでいつも挫折していたヘタレの私。

「ヘアドネーションする」=31㎝以上の長さが必要

という明確な目標があったからか、何度もめげながらもなんとか順調にのばすことができた。
折しもコロナ禍で外出が激減した、ということも影響していたと思う。


約3年の間にした髪を伸ばし続ける工夫


ちなみに。
この約3年間にした髪を伸ばし続ける工夫は

・気分転換もかねて、2、3カ月に1回は美容室でカット・時にはトリートメントも。
中には「ただ伸ばしっぱなし」という方もいるようだが、私は耐えられなかった。(私は毛が細くくせ毛。うねりやからまりなどが出やすい毛質)

・不器用なりに、ロングへアのアレンジを楽しんだ。おだんごとか。

・ロングヘアの似合うモデル・芸能人などのおしゃれな写真(SNSや雑誌など)を見て「ロングヘア、ステキ!」と気分を上げる。

・31㎝以上の長さになり、ばっさりとショートヘアにするときを想像してワクワクする。

・周りの人に「ヘアドネーションする」と言いふらす。
→伸ばすしかない環境を作った。


ついに!待ちに待った日がきた!


2022年12月。
余裕で31センチとれる長さに伸びたので、いよいよカットへ。
以前からヘアドネーションのことをお話していて、応援してくれていた美容師さんにカットをお願いし、早速断髪!

思えば、約3年もの間苦楽を共にした、私の髪の毛….名残惜しいような、さみしいような、感慨深い気持ちに。
そんな私の気持ちが伝わったのか、最初のカットは私がさせていただくことに! とっても感激! 印象深い瞬間でした……


これで31㎝余裕をもって取れる長さでした。
束にした状態でカット、その後そのまま郵送になります。



最初は自分でカット! 「キャー!」と叫んでしまいました…..!


セルフカットの後は、美容師さんがテンポよく切ってくれて。
気づくと、イメージ通りのショートへアになっていた。

スッキリ!頭が軽ーい!!!


カットが終わり、ショートヘアになった私。
心も頭もすっきり~!
鏡でみる自分が新鮮!

「そうだ! この体験をブログに残そう!」

せっかくなら、とリサーチしていると1つの記事が目に飛び込んできた。


え? 「ヘアドネーションという罪」?!どういうこと?


タイトルを見て、固まった。
「え?! ヘアドネーションって罪なの?!どういうことっ?!」

その記事は、
NPO法人 JDH&C (ジャーダック)代表理事渡辺貴一さんへのインタビュー記事だった。

「ヘアウィッグを本当に必要としているのだろうか?」
「髪の毛がないとかわいそう」という無意識のバイアス(誰もが潜在的にもっている偏見)を広めている行為なのではないか」

といった
「無意識の刷り込みによって誰かを傷つけていないか」よく考えてみることが大切だということ。
「髪の毛がないならウィッグあるほうがいい」という無意識の差別によって、マイノリティの人が生きづらさを感じることなく過ごせる社会を作っていくことが本当に大切なことなのでは?

といった「ヘアドネーション」という行為について改めて考えさせられるものだった。

こちらの記事はぜひみなさんに読んでいただきたいので
再度シェアします。


今回の体験で感じたこと


記事にもあるように、
純粋に「困っている人の役に立てたら」という思いでヘアドネーションされる方が多いのではないかと思う。
そして、純粋にウィッグを望んでいる方々もおられると思う。
決してヘアドネーションが悪いこと、無駄なことだとは思わない。

必要としている人のところに「助けたい」と思う心が届けばいいな、と思う。

ただ、それが「絶対」ではない、ということ。
みんなが同じように感じているわけではない、ということも知っておく必要があると強く感じた。

「あっても、なくてもいい」

そんな風に、誰もが生きづらさを感じることなく生きられる社会を作ることが大事なんだな。

純粋に「誰かのお役に立てるなら」&少しの興味から始まった、私のヘアドネーション体験。

「本当に大切なことは何か?」
思いもしなかったような、大きな気づきを得られました。

無意識のバイアス(刷り込み)はきっと、自分の日常の中にまだまだあるのだろうな。

少し意識をむけて、物事を見たり行動したりしてみようと思う。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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