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女性性とは何か(2)

2000年代くらいから「女子力」「美魔女」概念が台頭してきました。
今の40代女性たちにはどう響いているのでしょうか。

私は1965年生まれなので、モロにそのブームを牽引した世代かなと思っています。ここ数年?の言葉で「若見え」というのもあるので、まだまだ「美魔女」的なものはもてはやされているのでしょうか。確認すると本家の「美ST]には掲載されておりました。

結婚しても、母になっても「女性らしさ」を忘れたくないというのが0年代後半くらいの女性雑誌の価値観で40代向けの雑誌がたくさん発刊された時代です。90年代は雑誌の黄金期といわれたので、マーケットとしては間違ってないと思われますが、今ほとんどその頃の雑誌は残っていません。

女性としていつまでも若く美しく見られたいのが「美魔女」ブームであり、また同時期にあったのが「婦人公論」の「快楽白書(けらくはくしょ)」です。
美魔女ブームの仕掛け人のがあった(知りませんでしたw)

マーケティングとしては間違ってないと思いますが、それ以上に私たち世代が、上手に年齢を重ねることを難しくしたなと個人的には頭を抱える部分はあります。

40代というのはそれまでマーケティングでは雑にくくられており、百貨店の婦人服売り場も、いきなりダサい地味な服になるというていたらくでありました。それを改善したのはブームの功績です。

でも60歳に近づいた今振り返ると。「若く美しく見られたい」だけでいつまでも「恋を楽しみたい」だけで生きてはいけないわけで。
年齢を重ねるということは「自然死」に近づくことであります。言い切ります。(いつ死ぬかなどは誰にもわからないけど)
老いることへの恐怖は「死」そのものへの恐怖であります。それは理解します。だから衰えを先延ばししたいのです。ならば、更年期を過ぎれば、我々のテーマは「美容」ではなく「健康」になる。

恋を楽しみたいのは結構。でも。いつまでも20代の価値観で生きていけるのか?20代からすれば、45歳でも50歳でも「おばさん」であることに変わりがないのに若見えなるものに執着し、娘と同じ服が着られるのと喜ぶだけの人生ってむなしくないですか?つい説教モードに入ってしまうw

占星術的には「金星」の暴走ですよねwって冷笑しても何も変わらないんだけど。

というところまで書いて数か月放置されていた文章を今読み返しています。

正直なところ、まあ、人それぞれですよねーで終わらせるのが大人なのかもしれないんですが。
それを良きものとして他者に押し付けがちになるのが我々の世代にはまだまだある傾向のように見えます。

押しつけられた「女性への規範」をいかに逸脱するかに終始してきた人間なので、内的抑圧に葛藤もなく従う人たちに連帯は求めることはないんだけれども。今の30代以下の人たちには、あなた方はせめて押しつけから自由であれとは思っているので。できることはしていきたいなと思っています。






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