54歳、まさか暗譜ができるなんて【注意:サプリメントのCMではありません】
ごきげんママ♡がピアノのレッスンに行きはじめたのは去年の11月のことです。秋も深まり雨も多く下手なゴルフは早くもオフシーズン。早い話が時間を持て余しはじめていたのです。
そこで寒くても天気が悪くても家でできる、しかも初期投資のいらない楽しみを探して、ピアノと相成りました。その前からぽろぼろと自分で触っていましたが、大人になってレッスンも贅沢かなあ、この先プロになるわけでもないのに、しかも40年前にやめて以来今更、という気がしていたのは事実です。
ピアノが趣味の子どもに話してみたらジョコビッチですらコーチに習ってるんだから恥ずかしがらずに行ってみたら?って。落ち着いて考えると桁が違いすぎるのですがその時は妙にその一言で心は動きました。
受験生ママもそろそろ卒業が視野に入り、自分時間の充実が喫緊の課題となってもいましたので、ネットでピアノ教室を探して体験2軒目で決めました。
1軒目は同世代の良さそうな先生でしたが振替ができないというので、雑用がちょくちょく入る主婦にはそれは向いていません。私のレッスン優先なんてできません。2軒目は融通が効く上、費用も割安です。(参考までに45分2700円)お若くてとても良い先生に巡り合えてハッピーライフが始まりました。
折からのステイホームはピアノの練習にうってつけ。ヒマに任せて毎日弾いていました。今回は自主的に習い始めたのですから下手ながらも楽しくて仕方ありません。とは言え体力も集中力も落ちてくるお年頃。まあ発表会があるでなし、ぼちぼちいきましょう。ハノンとツェルニーと、あと一つは弾きたい曲何でもという取り合わせです。
緊急事態宣言で2ヶ月のお休みを挟んで再開したレッスンで、どうしても弾きたかった曲に取り掛かりました。それがショパンのワルツの64-2です。以前オーケストラのコンサートに行った時ピアニストがアンコールで弾いてくれた時から大好きになった曲で、これが弾けたら本望という勢いです。無謀な挑戦が始まりました。
1ページ目の三小節目の和音から装飾音符がついていて指番号も上級者向きで苦戦。そもそも♯が四つもついています。左手となると音は離れ離れであちこち飛ばないといけません。何週間も同じところで突っかかって全然踊りたくなるようには弾けません。←当たり前。
お優しい先生も困っちゃいました。「まだ初めて8か月くらいですから」などと慰めてくださいます。年上の生徒ってやりにくいだろうなあ、と同情している場合ではありません。こちらはこちらで楽譜と鍵盤を忙しくにらめっこ。そしてついに先週のレッスンの終盤で、「こうなったら暗譜してみますか?」とびっくり発言が飛び出しました。
え、暗譜?小学生の時以来なんですけど。しかもそれってうまく弾けるようになった次の段階では????
覚えてしまって指に専念できるようになったら弾けますよ~
オーケストラのコンサートではバイオリンやほかの楽器の人はプロでも楽譜を置いてめくりながら演奏していますがピアノは原則暗譜がお約束。なんでもシューマンの奥さんが始めたしきたりとか。
え、歳も歳だし万年楽譜見ながら演奏するつもりだったんですけど。と内心思うもこの時スイッチが入った音がしました。もしかしたらやってないだけでやればできるかも。宅建の勉強をした時以来の暗記です!目下猛練習中。死ぬまでに弾けるようになりたかった曲が7分目まで暗譜できました。暗譜ができてから美しく弾けるようにブラッシュアップ、そこが大事です。仕上がったらまたレンタルスタジオを予約してグランドピアノで弾きたいな。DREAMS COME TRUE.
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