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デパートはお好き?

子どもの頃、たまにミナミのデパートに行ってファミリー食堂や海老のロールサンドがある3階のサンドイッチパーラーに入るのがとても贅沢な休日の過ごし方だった。そのエビをうすい食パンで巻いて揚げてタルタルソースをのせるサンドイッチのお店は今はないみたい。

それから大学生のころは自分でたまにデパートに行って洋服や靴を見たりもしたし、結婚する前はお嫁入り道具をそろえてもらったりもした。

結婚したら急に現実に戻り、子育て時代はデパートをゆっくり見ることは憧れでたいていおもちゃ売り場にいるか子供服のセールを覗いたりして足早に立ち去っていた。いつかゆっくりデパートを隅々見て回りないなあと夢見ていた。25anや家庭画報のような生活とは無縁…

今日は久しぶりにデパートに行く時間があった。お歳暮の季節なので今年お世話になった方々のお顔を思いながら何が喜ばれるか考えようと出向いた。それがなかなか疲れるものですね。かつて思い描いていたほど楽しいとか幸せというものでもないことがようやく分かる。

なかなかな人込みと送料…やっと決まったと思ったら同じものがネットだと送料無料です、と言われてすごすご帰宅。ネットで選ぶと失礼かと足を運んだが時代は変わっていました。

デパートのサイトに行って注文しようとしたうちの一点はネットでは買えないと表示が。もうなんやねん、とどっと疲れ倍増。よほどこだわりのもの以外はネットで買えるということのようだ。

お歳暮という習慣も年賀状のように虚礼廃止が徐々に進んでバブル期ほどの需要はないかもしれないが、クリスマスプレゼントというのも子どもっぽいし日本的ではないのでやはり本当に心のこもった贈り物として、コミュニケーションツールとして残っていくとよいとは思う。デパートを見て回った時間が相手を思う気持ちと比例するかどうかはよくわからない。

贈り物というのはそれが何か、ということより贈る気持ちが伝わればよい。結局私が選んだものは和菓子だったり柿の葉寿司だったりうどんすきセットだったり自分の食べたいものばかり。

そして今週末お相手の方のご両親にあいさつに行くという娘のためにワンピースを買い求めたのもやはり行きつけのデパートだった。こういう時は通販よりデパートが頼りになるもの。日ごろはなかなか足が向かないけれど。

いよいよ11月も終わりですね。このまま感染が抑えられて師走を過ごすことができますように。

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