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miletのコンサートに行ってきたよ

ハスキーボイスで低音が魅力のミレイちゃんのコンサートに初めて行ってきました。チケット一枚なので1人で。

行ってみると3月20日がデビュー5周年記念とか。テーマはGreen lights=青信号。どんどん進めということのはずが、コロナなどのせいで4年前からの企画がやっと実現したらしく、そのやり切れなさや戸惑いもあって若く才能豊かなミレイちゃんはたくさん悩んだそうです。

歌は声量もたっぷり、リズム感というか躍動感というか今の時代の権化のようなステージでジャングルのような背景の前でスケールの大きな世界観を体現してくれます。小柄なのにとっても存在感があります。日本語も英語もネイティブでかっこいいこと!

そして数曲歌った後に語り始めてくれました。
周りの人に大丈夫って励ましながら自分が大丈夫じゃなくなってきてたということを。
言葉で、歌で、心を伝えることがどれほど難しいかということを。
弱さや不安でもやもやした気持ちで過ごしてきたこと、そしてこのコンサートを通して光を探し続ける強さを諦めないことを。
会場に来てくれた人から力をもらっていることへの感謝を。

歌を聴きに行ったのに、若い感情の吐露に感動しました。あれほど才能と運に恵まれても必死でもがいて生きている若者がいて、その不安定さが今の彼女の魅力でもあるように思いました。

今のままでとてもすてき、あなたはすごいよって周りからいくら言われても本人が自分はすごい、このままでいいんだ!と思わないと意味がないのです。駆け寄ってハグしたい気持ちを拍手と腕につけたペンライトに込めました。

たくさんコンサートに行ったけど、全部筋書き通りに作り上げられた完成品で、こんなに正直な話をするアーチストは初めて。

家にも同じくらいの年齢の娘がいるけれどこんな正直な気持ちを言葉にして私に聞かせる子は1人もいませんでした。それぞれ不安だったり心細かったりすることもあっただろうけど、私は若い人をどれほど理解してたかしら。

スターになったからこそのプレッシャーに押しつぶされそうになったり味わう葛藤がある。そのことに真摯に向き合いファンに懸命に伝えようとする姿は痛々しいほど立派なものでした。

振り返ると自分のままの自分を受け入れることができるまでには私も相当時間がかかったように思います。才能があろうとなかろうとただ、今ここで生きてるだけですごいことなんだよ。十分頑張ってるんだよ。すべては自分を好きになることから始まるんだよ。

そんなことを伝えたいけど一人一人が自分でその境地に辿り着くのを待つことしかできない、そんな風に思いながら帰途につきました。

コンサートの最後にミレイちゃんが言った言葉は「また会おうね」
でした。 また会いに行きます。

皆様はどんな春分の日でしたか?1日お疲れ様でした。おやすみなさい。

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