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マンション水漏れ顛末記

最初に上の写真のキッチンはイメージで、内容とは無関係ということをお断りさせてください。

あれは去年の五月、テレワークのごきげんパパ♡を置いてハイキングに出かけようとしていた朝のことでした。おにぎりでも作って持って行こうと眠い目をこすりながらキッチンに行くと、怪しげな直径にして30cmほどの水たまりがうっすらできていました。何これ?

夜中に家族が水をこぼしたとも考えにくいしなぁ、不審に思いながらさっとキッチンペーパーで拭いて立ち上がるとキッチンの天板にも調理用具やタオルが入っている引き出しも水浸し…異変発生。

首を傾げつつ濡れたものは洗濯機に、洗うべき小物は洗って引き出しも拭いて無理やり一件を落着させて予定通り楽しみにしていたハイキングにはでかけました。キッチンの復元にはものの30分とかからなかったので変なの、と思った程度でした。

掲題にあるのでお察しの良い方はこれでは済まなかったんだろうと思われたことでしょう。待ち合わせの駅に着いた1時間後、スマホが鳴りました。ごきげんパパ♡からです。

「管理人さんから連絡があって、下の階の玄関やトイレに天井から水がポタポタしてるらしいけどなんか知らん?」

え?あのキッチンのうっすらの水が下まで?

焦りましたが予定は変えず駆けつけてきた管理人さんと配管の調査をする人の対応は家にいた娘がしてくれました。我が家の配管に穴が開いていないか水圧をかけて調べたそうです。まだ古いキッチンを使っていた頃で、シンク下には物がぎっしり。娘と管理人さんですべて出して調査に協力してくれました。

結果はどこにも破損は見つからず原因不明なまま管理会社から水漏れはすべて上の階の責任だと説明があり、急いで下の階の方にお詫びというかお見舞いというかご挨拶に行きました。お玄関の水のシミを拝見し申し訳ないやら気の毒やら。でも私が何をしたというのでしょう。

お風呂やキッチンの蛇口が出っ放しだったとか、洗濯機のホースが外れたとか、何か過失があったのならいざ知らず、見たこともない床下の配管まで上の階の専有とは。しかも古くなっているとは言っても今回は配管も正常。我が家が加害者というのが胸に刺さります。

下の階のお家は15年前にフルリフォームされて大変気に入っておられたそうで、当時の建材で元通りにすることを希望されて見積もりは150万。お気持ちは痛いほどわかります。ツギハギになるなんて嫌だと。出来るだけご意向に添いたいけど150万…

管理会社と何度もやりとりして管理費で出している保険が適用されることになり84万が降りることになりました。我が家の損害賠償保険で差額をお支払いすることも考えましたが一部はできないそうで、どうしようかと頭を抱えているうちに下の方が84万で納得というお話に落ち着いたのです。心苦しいですがなんとかお財布は傷まずに済みました。

あの水たまりはなんだったのかしら。その後8月にキッチンリフォームしましたが特に水に濡れた形跡もなく今も原因がわかりません。

先日、雑誌の東洋経済にも「漏水加害者の恐怖」という記事があり古い物件の劣化について法律の改訂を含め詳しく解説されていました。中古マンション購入を検討する時にも表面のリノベーションだけではなくて修繕が行き届いているか、しっかりチェックが必要なようです。

安心して住むのもなかなか大変ですね。
今日も寒波とのこと、気をつけて過ごしましょう。

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