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元産婦人科医・自称年収1500万の場合②

相手は元産婦人科医で
何度もお産を経験したエキスパートだった。

でも、本人には子供はいない。

この男性曰く、

まえりさんは30代で二人も子供を産めたこと、
本当によかったね。

正直なところ、今はみんな婚期が遅いから、
30代の妊活が当たり前って思ってる人は多いけど、
やっぱり妊娠適齢期って20代なんだよ。

だから、二人も産めて本当によかったじゃない!

だそうだ。

そこまではよかった。


4杯目ぐらいのグラスが空く頃からは、
もう同じフレーズの繰り返しになってきていた。

同じフレーズとは

① 2人も産めて良かったね
② 今日はまりえさんみたいな美女と一緒にいられて最高だ
③ 内覧会に来てくれたら絶対いいと思ってくれる
(と言いつつ、その土地柄は決してキラキラしたところではない。笑)
④ 僕がまりえさんのホルモンバランスを整えてあげるからね

ほぼこの4つだ。

この人酔ってるなぁ〜
あれ、もう2時間とっくに過ぎてるじゃん

と思ったので
それをさらりと伝えてみると

あ、ごめんごめん
と言いつつ、もう一杯ビールを追加している…🙂

とりあえず最後の一杯がなくなるのを待ち、
ようやくお店を出ることができた。
(もちろん費用は男性持ち)


外に出ると

手を繋いでいいですか?
と聞かれて

最初の印象が良かっただけに
どうも困惑していた私は
つい「はい」と答えてしまっていた。

約一駅分、手を繋いで歩いた。
しかし、歩く速さが、かなり早い。

心地よい感じはしなかったし、
そもそもお店の中で頭をポンポンされたのも
ちょっと嫌だったことを思い出した。

極め付けは、駅の入り口まで見送ってくれて
手を離そうとした時、
「いっぱいハートをつけてラインしてね」
と言っていたこともだいぶ引いたのだが、
なんと自分の方へ私を抱き寄せようとしたのだ。

流石の私もそれは察知して、
さっと身体と手を離して逃げるように改札へ向かった。


電車に乗り込んでから、
男性への最初の印象と
帰り際のネットリとした違和感を振り返る。

やだ、来週、あの人の家になんて行ったら、
絶対セックスに持ち込まれるやつ?

私はようやく気づいて、
具合が悪くなった。


帰宅途中、と帰宅後に、
そのマッチングアプリを教えてくれた女友達で
10歳以上年下のかおりちゃんと
今日の男性と同い年ぐらいの年上の兄貴的存在の男友達に相談させてもらった。

二人とも、それぞれ細かいところは違ったけど
会ってまだ2回目で、
いきなり家に呼ぼうとするのはナシ

っていうところは一致していた。笑

やっぱりそうだよね?
と思ったので、私はかの男性にお断りをすることにした。

ご馳走になったお礼のあとに、
今日はいきなり物理的距離が近くなり
不安になった、とLINEで伝えた。

相手はすぐに謝ってくれ、
ああやっぱりいい人そうだな、
とまた思ってしまった私は、
その翌日、

できれば、シラフの○○さんにも
一度お会いできるともっとよく
○○さんを理解できるかなと思ったのですが
いかがでしょうか?

よかったら、
お宅にお伺いする予定だった日には
最寄り駅まで伺いますので
カフェでお茶するだけとか
そういうのはいかがですか?


と提案してしまった。


相手はもちろん、大喜び。

絶対に指一本触れませんから、
ぜひ我が家でコーヒーでもぜひご一緒に!

と言われて、
私はまたそこで了承してしまった。笑


しかしその夜…


その日も仕事帰りに例のお店で気分よく飲んでいたらしいその男性は

何度か意味不明な独り言のような内容や、
私を褒め称えるような言葉をLINEしてきた。

私はまだその人を見極めたくて
なんとなくやりとりをしていたところ、
とうとう相手の例のスイッチが入ったのか、

ちゃんと婦人科医が視診、聴診、駅まで触診も、しちゃったまりえさん👌

なんてフレーズが返ってきて、
心底ゾーーーっとした🤣🤣🤣

なにそれ、産婦人科ギャグ?
視診じゃなくて視姦されていた気持ちになったし、
触診、て…き、気持ち悪すぎるよおおお😭😭😭😭

というわけで、
その翌日、相手がシラフのはずの朝イチに、

ハッキリとしたお断りラインを
やっとできた次第です。笑


あー、ほんっとに気持ち悪かった😂😂😂😂

今回は、以上です。














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