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手で触れるもの、こころで触れるもの

はい、ちゃんと記事書いてますよ!笑

こういうのって最初から飛ばすとそう長くは続かないと、経験者マリコは語ります。

だからゆっくりね。

前回、私の好きなもので読書を挙げたので、今回は本について。

気になる本はどんなジャンルのものでもまず読んでみたい!という精神で生きているため、私の部屋は本が溜まる一方です。

もう読まないかなーと思う本はまとめて手放したことが何度かあるのですが、それでも日々読みたいなと思うものは増える、、、

人も物もみんな出会いだと思うので、その時に「あ、これ読んでみたい!」と思うものはやはり、その時に出会うべきものなのかな〜と思っています。

でも不思議なことに、「出会い」と「時」って微妙な関係で。

読みたい!と思って買う本を、手に入れたからと言ってじゃあすぐ読むのかというと、そうでもない。
ということが私にはけっこうあります。

もちろん必ず読むのですが、たまたまその時に読んでいる途中のものがあったり、気が進まなかったり。

なぜか、

今日じゃない。明日だ!

いや、来週だ!

いや、来月だ!

みたいに思うことが多く、いつもその時に読みたいと思ったものを。

でも、何となく今日はこれを読もう!と思った本の中に、その時の自分が求めてる言葉やヒントがあったりして。

人もそう。

よくありませんか?

出会ってすぐはそんなに仲良くなかったけれど、何年かしたあとにちょっとしたことがきっかけで仲良くなった、とか。

中高、大学の友達と、卒業した後の方が仲良くなったとか。

出会ったり、別れたり、離れてる間に成長して、また出会い直したり。

本もそんな感じ。

出会いはいつも不思議です。

と、まぁこんな調子で本を集めていると、

もーまた本棚に入らない!!

という現象がたびたび起こります。

(私の夢の一つに、ものすごく大きな本棚を買う or 作るというものがある。)

そして、読んでいるお気に入りの本はいつも持ち歩きたいので必然的に荷物が重くなる。
そうなると大きめのバッグしか持たなくなる。

(外へ出かける時はいつも電車の中や隙間の時間で本を読むのが好きなんですけど、ずいぶん前にたまたまそれを人に話したら

「移動してる時にまで本を読むなんて、何をそんなに生き急いでるの?」

と言われたことがありました。

ガーン。

って言ったら、別の人に

「今時ガーンって言う人いる?笑」

って言われた。

ガーン。)

と、まぁそんなこんなで

・本棚に収まらなくなる。
・大きめの鞄しか持たなくなる。
・自分の生活の中では、できればあまり物を増やしたくない。

などなどの理由から、

うーん。
これから本との付き合い方をどうしようかなぁ?と考えてしまったのですが、そんな時にふと、浮かんでしまいました。      

✳︎電子書籍✳︎  

の四文字が。  

ずっとその視線には気付いていたんですけど、、、  

ホラ、あなただっていつかはこっちの世界に来るのよ♡  

みたいな目でiPadに入ってるKindleがこっち見てくるのには、うん、まぁ、気付いてた。

ただ、どうも、本が紙じゃなくて手でめくれないというのがマリコ的違和感の条件をものすごく満たしていまして、  

たとえ世界中のみんなが電子書籍でしか本を読まなくなったとしても、私は絶対その世界には行くまい!! 

と頑なに守り続けていた信条があったんですけれど、増え続ける本を前にそれはわりと簡単に破られ笑、ある日、ついに電子書籍に手を伸ばしました。。。  

絵を描くためだけに使っていたiPadだけど、こうして本を読むためにも使う日がやってきた。    

さて、読んでみると。  

最初は違和感があったけど、意外と読めるものだなぁ!

夜も眠る前に部屋を暗くしたまま読めるし〜
(目には悪いのでお勧めしません。)

いいなと思う言葉はすぐメモ取れるし〜

iPadは薄いから持ち運びもしやすいわ〜

と、アッサリその利便性に染まり、時代の流れに飲み込まれそうになっていたのですが、、、  

ある時「今は何を読んでるの?」と聞かれたので本の説明をしようとしたら、なんかいつもみたいにできない。      

あれ??

なんでだろう?

あんなにスラスラ読めていたのに。。。  


そう、何冊か電子書籍で読んでみて、途中であることに気が付きました。  


確かに読んではいるのだが、

読めてない。  

つまり、まるで内容が頭に入ってこない。

これ、読んでる風な私は、光る画面に浮かんでいる文字をただ目で追っているだけではないだろうか。  

ということに。    

やっぱり本の何がいいってね、こちらに想像させるところです。

本の内容はもちろんのこと、その本が出来上がるまでにどんな人が関わって、どんなプロセスがあったのだろう?とか。

この文章の背景にどんな景色が広がっているんだろう?とか。

なんていうかそういう、人が思いを巡らせる空白があるんですよね、本のページを開いた向こう側に。

で、ドラマってたいていそういうところにある気がするんです。

そして本のページをめくる時の手触りや、音や、匂い。

そういうのもすべて合わさって人の記憶に残るんじゃないだろうかと。

それが電子書籍になった途端すべてなくなってしまうような気がして、急に奥行きを感じなくなってしまった。

あぁ、この方法で本を読むのは私には向いていないんだなぁ。と改めて実感したわけです。

こうやって人は、なにが自分に合っていてなにが合っていないのか、ひとつひとつ知っていくのね。。。  

グッバイKindle。。。    

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、、、  

-・-・-・-・-・-・-・-    

手で触れられるものは、なるべく手で触れた方がいい。
そこに静かに存在しているぬくもりを、ちゃんと感じた方がいい。

私たちはいつも、通り過ぎてることが多すぎるように思う。

その小さなひとつひとつを感じることができれば今度はいつの間にか、目に見えない大切なことに、心で触れられるようになる。  

本の向こう側  

人の向こう側  

大切なことは目に見えない。ことが多い。

だからこそ、それを自分なりに表現する、伝える、感じる。  

それがどんなに大切なことか、こういったことを通してしみじみ感じます。  

紙に書く、ページをめくる。

いつも普通だと思いながらしていることの中に、小さなヒントはたくさんある。

そしてその普通が、これから先は普通じゃなくなるかも。  

小さなものを感じる心。

見えていることのそのもっと奥に何があるのか、何かがあるのかもしれない、そんな奥深さを感じられる、想像できる心。

そんな心を日々じっくり育てていきたいなと思う、緑がキレイな5月です。

気付いたら私のGWはあっという間に終わっていました。

季節の変わり目、うちの小鳥たちは抜け毛(羽)がすごいです。  

Marico

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