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202210_成果まとめ

 急に寒くなりましたね。いかがお過ごしでしょうか。
 今月はいつになく仕事で色々あって、そのせいで気持ちが沈んだり、あるいはハイになったり、この状況は自分の人生において何なんだろうとか、今はどう行動したらいいんだろうとか考えたりして、それで月の半分くらいをロスしました。最後に光明が見えたので、良かったんですけどね。
 途中、これは秋のせいなんだわ、なんて、気分が冴えないのを秋のせいにしてみたり(冬至が過ぎると日が延びる一方なので、また希望が出てくるんですけどね。)もしたんですが、でも、夕方のオレンジ色の西日が綺麗だったり、空気の乾燥で髪の調子が良かったり、よく眠れるのは秋のいいところですね。そう考えると、半分くらい沈んだ気持ちで過ごして、もったいなかったな、とも思います。
 というわけで(?)今月やったことをまとめました。


人文科学系


継続中✏️

・世界史
「Kaplan SAT Subject Test World History 2015-2016」
 アメリカの大学入学共通テスト向けのテキスト(英語・模試付き)を、 1〜2ページずつ読んでは日本語でノートにまとめるという途方もない作業。他にやりたいことができてきたので、終わらせるためにちょっとペースを上げた。つもり。
 ウィーン会議(50%)→19世紀の欧米文化(52%)


読んだ本📚

・Nicole Krauss "Shelter" (THE NEW YORKER Oct.3, 2022)
 コンデナスト社の雑誌ニューヨーカー2022.10.3号の小説コーナーより。面白かったので別記事を立てました。

 冴えないおじさんが自分の居場所を見つけようとする話。文章が割と難しい。

・Thomas McGuane "Take Half, Leave Half" (THE NEW YORKER Oct.10, 2022)
 同じくニューヨーカー2022.10.10号の小説コーナーより。中西部で育った少年二人が色んな馬鹿をやって、よりワイルドな方が馬鹿やりすぎて、もう一人の目の前で死ぬ話。青春物語だと思って読んでたら全然違った。最後の方に、二人で馬に乗って崖を登ろうとしてて、それを私は、"ああ、正直ここまで難しすぎてあんまり理解できてないけど、多分これを登り切ることが、二人の成長を暗に示してるんだろうな(適当)"とか思ってたら、片方が落馬して死んだ。ええ。全体的に難しすぎて、その死をどういうニュアンスで描いているのかもあんまり掴めてないけど、何かこう…貧困とか犯罪すれすれのところで生きてる人たちにとっては、死がすごく身近にあって、人一人の命があっけないというか(本当は貧富とか関係なく、死は誰にでも平等だと個人的には思ってますけどね)、そういうことが書きたいのかな、と思いました。んーでも、中西部の事情をよく知らないで読んだけど、日本にもこういう層はいるよなと思いました。なかなか文字の世界には出てこないだけで。文章自体は、辞書に載ってないカウボーイ専門用語が多すぎて難読。

・Marisa Silver "Tiny, Meaningless Things" (THE NEW YORKER Oct.24, 2022)
 同じくニューヨーカー2022.10.24号の小説コーナーより。夫を失って、その後も色んなものを失っている(と感じている)おばあさんの話。今思うとかなり好き。読みやすい文章から繰り出される、圧倒的な。虚無。タイトルの、取るに足りないこと、は、おばあさんの家に出入りしてる少年が色んな小物を盗んでいくんだけど、その盗まれたものが取るに足りないってことなのかなって思ってたら、多分人生の、人が生きることの全てを指していた。おお。うーん、でも、おばあさんになったら、究極辿り着く真理はそこなのかもしれない。太宰治も「ただ一さいは過ぎて行きます」だしね。うん。この人の、夫を亡くした後の感覚の、

She’d been prepared for Frank’s death—his decline was slow, the end inevitable. When it finally came, she didn’t feel “lost” the way people often said they did after a tragedy. No, it was that she lost herself. She wonders if the person she’s been for all these years is only a vague approximation of someone she never found again.

Tiny, Meaningless Things

夫の死に対する、心の準備はできていた。彼はゆっくりと衰弱していたし、死は避けられなかった。ついにその時が来た時、彼女は人が言うような、いわゆる喪失感は覚えなかった。いや、彼女は、自分自身を失ったのだ。もしかしたら今までの自分は、もう二度と戻って来ない誰かの、曖昧な近似に過ぎなかったのかもしれない。

…これ。これ怖すぎる。私も日々その時に対する心の準備を、同世代の人よりはしてるつもりだったけど、すみません、ちょっとここまでとは思ってなかったので、出直します。

・カレル・チャペック(千野栄一訳)『ロボット』(岩波文庫)
 「ロボット」の語を生み出した、およそ百年前の戯曲。ひえ。でも百年前でこの発想はすごい。どうやってこんなの思いついたんだろうと思ったら、作者が電車に乗ってるときに周りの乗客を見て、(なんかみんな…機械みたいだな…)って思ったところから着想を得たっていうのが親しみやすくてよかった。分かりやすいテーマは人間と愛の礼賛。…ただこういうのを読むと、私は地球最後の日を見るまで生きたいという、普段抑圧している願望を思い出してしまい、でもそれは無理なので、悔しいから、やっぱり自分で何らかの結論を考えるしかないよなーと思ってしまう。そんなときwikipediaを見たら、あるじゃんまた面白そうな項目が。

すごいよ。30世紀の予定まで記事がある。もう面白いことが多すぎて、全然追いつかない。


自然科学系


継続中✏️

・数学
「チャート式解法と演習 数学I」
 いわゆる黄チャート。2次関数に入ってからというもの、b²-4acしかやってなくて辛い。というか進んでなさすぎる。
 2次関数まとめ後半(P117)→実数解を持つ条件1(P122)


読んだ本📚

・土屋健『カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか』(ブルーバックス)
 感想というより補足寄りの別記事を立てました。

 あとがきを読むまで気づきませんでしたが、2022年6月発行という、かなり新しい本でした。イラストがいっぱい載っていて、読みやすくて楽しいです。でも白黒kindleで読んだので、カラー図説の効果が半減。


くらしと趣味


・ユーキ○ンの水彩画講座 第三回課題提出
 円筒形の練習。割とうまく描けた。次回のユリ以降はもう無理かもしれない。

・『バーガーメーカー』

絵がすごい

 D.IKUSHIMAによる2003年製フリーゲーム。昔やってたフリーゲームをやってみようのコーナー。…懐かしすぎる。落ちてくる具材でメニュー通りのバーガーを作って、時間内に渡すゲームです。ハンバーガーが80円で、女子高生の肌が黒いところに時代を感じる。メニューがどんどん増えていくんですけど、意外と難しくて、私はいつも4種くらいが限界です。ちなみに作りかけとか変なやつを渡すと、

がんばって6種目のチキンタツタまでは確認した

…怒られます。よく見るとFlashでもツクールでもなさそうなのがすごいなぁ。と思ったので調べたら、Visual C++らしいです。作者の人は今でも色々と活動していそうな、結構すごそうな人でした。知らなかった。

・『タモリ倶楽部』
 テレ朝つけてたら、タモリの番組に、奥田民生が出てたんですよ…え、久しぶり。。地上波で見るの、個人的にはチコちゃん以来では。2019年〜2020年にかけて、私はカーリングシトーンズなるユニットに恐ろしくはまり、数年ぶりに円盤を買ったんですよ…しかもCD・DVD・Blu-rayの全種…彼らのYouTubeはコロナ禍でのテレワークの友だった。メンバーみんな好きだけど、民生に関しては広島推しなのと喋り方がとても好き。あと名前の由来。元気そうでよかった。


あとがき

 自分の会社で「組合をつくるぞ!」と思い立った話を書こうと思ったんですが、書いていいのか微妙な気がしたのでやめました。でも一応それに近い方向で、自分の会社をどうにかするための活動を始めたりしています。元社長(実質社長)が経営に対して、「あとはみんなでやってくれ」というような投げやりな姿勢だったので、だったら何かやってみようかなという。
 多分、辞めていく人もいると思いますけど、私はそこまで急いで辞める必要もないので。しばらくはこの小さい会社で、技術者同士のまとまりを強くしたり、それを踏まえて経営側に物申したり、できるような体制を作っていく。そういう会社ごっこ(政治ごっこ?)をやってみるつもりです。序文の"光明"とはそのことでした。


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