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クリエイティブジャンプ 読了メモ。

ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんの著書、「クリエイティブジャンプ」をようやく読み終えた。

当時東京に住んでいた私は「湯河原チルアウト」のコピーに惹かれて湯河原に小旅行に行ったり、去年は友人に誘われて京都の「泊まれる演劇」にも行ったりした。
泊まれる演劇は、普段斜に構えて没入することを無意識に避けてしまう私もしっかり楽しめるぐらい何から何まで徹底していた。それに“共有したいけどネタバレはしたくないし、何よりもあの一夜は自分の中にしまっておきたい……”みたいな不思議な感想を抱いたのが印象的だった。

従来のホテル業界の常識にとらわれないホテルプロデュースをされている龍崎さんの著書は、「経営者じゃない凡庸な私には必要なんだろうか」「いや、きっと必要なんだけど、今理解できるのか、まだ全然違う世界の話なんじゃないか」って思ってなかなか読めずにいた。

……もっと早く読めば良かった!

・ロジカル過ぎると、収束は近いところになる
・自分の困った原体験って何?
・関わりたい分野の本質や要素って?
等、突飛なアイデアやひらめきに頼りすぎずに、でも、本質を掴んでどうして行くのか、が考えられることを順番に考えていけるのがとても気持ちよかった。

(後、「豊かな自然」「美味しいご飯」「あったかい人たち」が三大良くない地元自慢、ってあったのは心の底から納得した。笑

読んでいて、「ホテル×社会福祉」って話が出てきた。
私は福祉もそうだけど、社会保障制度全般に関心があって。でもどんな人に届けたいのか、役に立てるのか、とりあえず勉強したところで今のままだと何もないままだな……って悶々と考えていたところだった。

対会社の従業員あるいは役所の中で市民の方に対応するとかが一般的だけど、例えば、今回出てきた様な民間企業の仕組みの中でケア専門のスタッフの周囲にも制度利用や手続きをできる人がいたらいいのかな……とか。
あるいは事業計画や経営の観点も踏まえて制度に詳しければ、自分が1人にかけるよりももっといい環境で貢献できる方が増える可能性もあるのかな……?なんて、ぼんやりと考えていた。

定期的に「もうこんな年齢だし」「新卒の頃からちゃんとしてればな」って諦めたり後悔したくなるけど、多分色々見てきたから考えられることもあるだろうな、と思うしかない。
(若い方が何かするって取り上げられやすいけど、きっとそれだけで全てが回ってる訳じゃないからな……

とにかく、自分が困っていることを1ミリずつでも変えていけるようになりたいし、それがいつか誰かの役に立ったりするといいな。

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