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ハマスタの青を感じた日 西武戦2戦目

西武との交流戦2戦目。年に1度の親友との恒例の観戦。
2人とも西武が好きなので三塁側に。(私は西武も横浜も好き)今日の合言葉は「西武のチャンテ4、聞きたい」だった。勝っても負けても恵まれていないチャンテ4。あのエモい感じ、癖になるのに。

いよいよ試合前、スタメン発表前に流れる「交流戦海賊バージョン」のムービーがめちゃくちゃかっこいい!
今シーズンのいいプレーをすでに取り入れていたのがすごく良かった。ここまでのハイライトを観ている様な気になれた。いいプレー多いじゃないの……!

大和対榎田の元阪神対決が観られたり、森脇くんがプロになっていたことを知ったり、横浜駅から同じ車両に乗っていたパットンのそっくりさんがハッピースターダンスで優勝したり……。パットンが登板した時にもちゃんとバックスクリーンに映してくれて、何だか球場全体の一体感が増した。笑

とにかく盛りだくさんで全然消化できていないけれど、笑ったり喜んだり泣いたりすごく忙しかったことは覚えている。
(ゆっくり思い出しながら改めて書きたい……と言いながらたまっている記事がいくつか寝かされたままになっている)

3連敗中、相手は西武。初回、山賊打線につかまったかの様に思えた。

ここまでの横浜を見ていると、先制された後、逆転した試合が少ない。先にリズムを作れないと厳しい試合が続いていた。「今日もこのまま点を取られていく試合になるんだろうか」と思っていた。

でも、今日は違った。
「夏に強い」ムードメーカーがスタメンに名を連ねていた。

登場曲が聞こえてくるだけで嬉しくなる人がいる。胸の奥から込み上げてくるような、熱くなる感じ。
石川もそうだったし、桑原もそんな選手なんだと初めて思った。

新しい選手が入ってきたり、代打でしか出られなかったりすることが多かった今シーズン。
スタメン発表で名前が読み上げられた時の大歓声、打席に入る時の期待を込めた歓声……。
みんなが待ち望む選手に成長してきたこと、どんなにうまくいかなくても腐らずに明るくいたことが本当に嬉しくて、いつの間にか泣いていた。
プロ野球選手に小柄な背中に書かれた「1」は本当にたくましく見えた。

桑原は初打席だけじゃなく2打席目もヒットを放ち、強烈な存在感を残した。(もちろんヒットの際もこっそり泣いた)

そんな頑張りを後押しするかの様な、力のこもったチャンテ。

三塁側のビジター・ホームの狭間にいると360度から横浜の応援が聞こえてくるみたいで。
普段は全然気づかなかった。鳥肌が立つぐらい声援が大きいことも、応援ってあたたかいんだなってことも。横浜の応援、聞き慣れすぎたかと思ったけどやっぱり好きだ。

残塁の多さが気になって、もしかしたら逆転されるんじゃないかって思っていたけど心配なかったみたい。
筒香は綺麗なホームランを打ったし、ヤスアキは3人で抑えたし、大和は相変わらず大和ゾーンを作り上げているし、中井は……猛打賞おめでとう。
桑原のちょっとふざけた感じのヒーローインタビューは照れ隠しだったのか、天性の明るさなのか。どっちでもいいけど苦労してきたんだろうなってことはきっと伝わっている。いつもの弾ける様な笑顔、本当に良かったね。

*

気のおけない親友が隣にいるから、多少の事が起きたって楽しめるし、西武が勝っても「いい試合だったね」って言ってたと思う。
結局、西武のチャンテ4は聞けなかった。逆に、横浜のチャンテ祭りだった。西武はまたメラドに行くことにするから、今日はこれで幸せ。

試合観戦に行っても心が震える試合に出会えるとは限らないし、勝っても記憶に残っていない試合も残念ながらある。
でも、今日は感情が忙しくて試合にのめり込んだ。「もう7回?」って思えるのは楽しい試合で終わるのがもったいない証拠、多分。

今シーズンは、「すごいいい試合観られたなあ」を更新し続けている気がする。
今日みたいに、勝手に涙が出るぐらいの心が震える試合を観られることが、私にとっては特別なんだ。
思い出に残る試合を、また観たい。


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