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萌え絵論争の未来予想図I

萌え絵論争の今後について、誰もビジョンを示していない

萌え絵擁護派と批判派による論争を拝見し、たまに意見交換させていただいているのだけど、大事なことを私は理解していなくて、それが何かというと、全体像とか未来予想図とか展望とか出口戦略についてだ。

現状についてはなんとなくわかっている気はする。ただし地域の話、例えば沼津の街の実情、とかはよく知らない。そのくらいのレベルの知識だ。

このレベルの知識の私は、これからどうなっていくのかが実はよくわかっていない。何もしなかったらどうなっていくのか、それをTwitterで議論するとどう変わるのか。それがよくわからない。

これからどうなるかについては色々な可能性というかシナリオがあると思う。その色々なシナリオについて、私はあまり理解できていない。誰かビジョンを示してくれるととても嬉しい。

私の萌え絵未来予想図I

私の理解だと、現状のままであれば、萌え絵は徐々に受け入れられると思う。10年以上前に比べて萌え絵は市民権を得ていると思うし、なにより若い層に受け入れられていると思うからだ。以前目にした資料によると、高年齢層ほど萌え絵への不快感は高いということだった。

若い層でも萌え絵に抵抗がある人はもちろんいると思う。ただ、その数はより少なく、許容するレベルはよりゆるくなると思う。なので今後5年10年のスパンでみると、萌え絵は今よりも受け入れられていくのだろうなと予想している。

言ってしまうと、萌え絵に拒否感を示す中高年層が寿命によって減っていき、それによって支持層が増えるという感覚がある(すごく冷酷な書き方をしてしまい胸が痛い)。逆に中高年層が少しずつ萌え絵に慣れるスピードは遅く、あまり期待できないレベルだと思っている。

受け入れペースを上回る急速拡大が炎上を招いた

近年は急激に萌え絵が広がり、それが炎上を招いたと私は思う。自然に受け入れられるペースをはるかに超えて広がり炎上した

そしてこの炎上の要因は再発防止のために避けられると思う。だから近年問題となったスカートのシワや挑発的なセリフは今後しばらくはチェックされるだろう。企業は批判を避ける側にモチベーションが働くからだ。

なので、公共の場での広告については、「10年スパンで徐々に萌え絵が受け入れられていくが、炎上した表現は避けられる」というものになると思っている。

20年後も論戦は終わらない

しかし萌え絵が受け入れられることは萌え絵擁護派の満足には繋がらない。前線が動いたというだけで、争いは続く。より公共により広範囲により過激な描写をという争いになるだけだ。20年後も萌え絵批判派は企業に苦情を言い、萌え絵擁護派はそれを激しく非難する。青識亜論さんはまだツイキャスをやっているはずだ。

苦情の内容はもしかしたら、「局部が露出して何が悪い」くらいになっているかもしれない。エロくみえないARメガネが開発されているとも思う。デフォルトは恐らく過激描写側になると思う。「嫌なら見るな、ARメガネをかけろ」とおそらくはなる。

萌え絵批判派が孤立する地域コラボレーション

大枠の未来予想図を描いたが、例外がある。それは沼津や所沢という、地域に根付いた展開だ。これらの地域ではより広範囲に急ピッチに強力に萌え絵がより受け入れられていくと思う。また活性化の打開策を持たない別の地域が萌え絵による活性化を図る例も増えるだろう。成功例に追従するのは、ゆるキャラと同じだ。

アニメコラボを受け入れた地域はそれを急ピッチで進める。官民あわせて地域で受け入れて、さらに活性化といううまみを享受しているからだ。言ってしまうと、現金とポストが手に入る。これを止めるモチベーションは全くない。よって全国一般よりも早いピッチで広範囲に萌え絵が受け入れられる、そんな地域が増えると思う。

ただし、もちろん萌え絵に拒否感をもつ人はいる。私はガルちゃんという掲示板をたまにみるが、その情報を信じると、沼津にも萌え絵を嫌う人が少なからずいる。また所沢市で不満を訴える人もあった。ただ、この拒否感を持つ人の声は、地域活性化といううまみの前では恐らく無力だ。現金とポストと支持者数を犠牲にして少数派のお気持ちに寄り添う有力者はいない。

萌え絵に拒否感を持つ人の中で、若く余力のある人々は転居ができるかもしれない。そうでない人は、不快感を持ちながら生活することになる。場所や施設によっては避けて通る人もいるだろうし、人によっては外出を控え通販を使うようになるかもしれない。図書館にも萌え絵が広がるだろう。萌え絵嫌いには生活しにくい地域になると思う

何十年地元に根をはっていたとしても、認定されない少数派は顧みられない。そして少数派は年々やせ細る。これは対策のしようがない。不快感の中最期をむかえ、アニメ声の読経と萌え遺影に飾られ萌えキャラ墓石の下に、せめて安らかに眠ってほしい。私もそのうち貴方に続く。

飽和するアニメコラボ

とはいえ地域活性化アニメコラボは飽和するとは思う。地方創生自体がゼロサムまたはマイナスサムゲームなので、どこかしらで参入が止まると思う。20年後の地域別人口構成は私には難しすぎて把握できていない。頭のいい人が予測して欲しい。

萌え文化の本丸としての電書プラットフォーム

最後に、あまりこの論争であげられない電子書籍のプラットフォームについて書く。Apple, Google等米国プラットフォームに支配される電書は、米国のポリシーに影響を受けると思う。私はこれが今後どのようになるかはわからないが、日本の基準に比べてロリ系は厳しくなりそうだと思う。

また海外の私企業のポリシーには日本の国会議員が影響力を行使できず、実質的な表現規制は厳しくなると思う。
この結果、漫画は健全表現になるが街中には過激なエロロリ表現があふれるというねじれ状態になることを私は予想する。海外オタクにとっては喜劇だが、幼子を持つ国内の親には悲劇だ。

まとめ

まとめると、私の未来予想図はこんな感じである。
・全国的には10年単位で萌えは許容されていく。
・より過激な許容ラインについて激しい争いは続く。
・萌えコラボした地域は、多数派は満足度が上がるが、萌え批判派には住みにくい場所になる。
・電書を皮切りに表現への規制は厳しくなる。

頭痛の中書いたので、とても雑なものに仕上がってしまった。

私より萌え文化に詳しく賢い人達はぜひビジョンを描いて欲しい。様々なシナリオをみてみたい。そしてそこに向かうために、または向かわないために、何ができるか考えたいなと私は思う。

注: この文章はこちらのTweetをまとめたものです。


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