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心友

弟子の星ユリアちゃんと色々お話をしながら、占いの勉強をしていた。その際、改めて自分のタロットカードを眺め、ああ、いつの間にか随分古くなってたんだな、と、気づいた。

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いつも占い鑑定の際に使うのは決まって此方のタロットカード。随分使い込んだが、このカードが一番落ち着くし、占いやすい。何故なら7歳の頃からずっと、このカードを使い、慣れ親しんでいるから。調べてみたら「日本で初めて本格的に輸入されたタロットカード」らしく、私が7歳の頃といえば凡そ50年近く昔で(って私そんなに生きてるんだ😵)、当時はタロットカードの種類も少なかった。大人になってから他のタロットカードも色々使ってみたり、現在カードのコレクションだけでも数えきれない程あるが(いつの間にか300種類くらいに増えてしまった)、結局使うのはいつも此方のカード。使い慣れてるから一番読みやすい。(もう47年も使ってるんだ💦 今年で48年💧)

一度だけ、貴重な占い道具や本、資料の殆どを捨てた事があった。
正確に言うと捨てられた。

それは今から22年程昔、32歳の頃。
事情をご存知の方はおわかりでしょうが、当時私は元夫と大揉めに揉めていた。(詳細は昨年、自伝的マガジンでお話しさせて頂いた)

私は耐えられなくなり、幼かった子供二人を抱え、部屋を出た。

すると元夫は私を追いかけて来て

「子供二人は置いて行け!置いて行かないならこれらを全て捨ててやる!」

当時私はアメリカに住んでいたが、アメリカのアパートは、それぞれの階に大きなダストボックスがあり、開いて捨てるとどの階からでも自動的にゴミ集積所行きになるという大変便利なシステムだった。

元夫が持っていたのは、私がそれまでとても大切にしていた占い道具や資料、本だった。

「これは門馬先生の占星術の資料?そしてこれは高部先生と毎日勉強していた大事な易経のノート、これは高井先生や武隈先生から貰った貴重な資料や本か?これは・・・ああ、大事な大事な、君が7歳の頃から使っていたタロットカードだ!全部捨ててやるぞ!亡くなった易者さんから譲ってもらったあの立派な筮竹も部屋のどこかにある筈だ、あれだって捨ててやるからな!嫌なら子供達を置いて君一人で出て行け!そうだ、クレジットカードも全て置いて行け!」

私の心にはその時子供達しかなかった。

「捨てるなり何なり勝手にしろ!先生との勉強内容はここ(頭を指差し)に全部入ってる!タロットや本はまた買い直せばいい!お金だって後でどうにかなる!だけど子供達は私の命より大事なんだよ!この子達だけは誰にも渡さない!特にオマエみたいなクソ野郎にはな!」

そう怒鳴ると、鞄から無造作にクレジットカードやチェック(小切手)を取り出し元夫へ投げつけ、子供達二人を抱え、急いで外へ出て車を走らせた。

若かった。残念ながら今そんなパワーはない。そして残念ながら記憶力の良い息子は上記の私の口汚い剣幕を「オマエみたいなクソ野郎にはな!」まで一語一句冷静に記憶している💧 「かーさんあの時凄かったね、鬼より怖かったね」と😓

元夫はその時手にしていた占い道具や資料一式をダストボックスに捨てたので(筮竹は幸い無事だった。後に元夫は正気に戻り、アメリカでの出来事を心底後悔し、筮竹は捨てずに返してくれた。)あれから新しく同じタロットカードを購入し直し、占いを再開したが、購入し直してからもうかれこれ22年経つ。22年使ってると、丁寧に扱っていても流石にこうなるんだな。だけど他のカードは滅多に使わず、やっぱりこのカード一筋なんだ。

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ベルギーでもこのカードを使っていたら、

「私、それと同じカード持ってるけど、一度も使った事がないからプレゼントするわ。」

と、ベルギー人の占い師の友人からフランス語版の同じカードを頂いた。
私の使っているカードがあまりにもボロくて汚なかったので見かねたのかもしれない。

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ひゃー、新しいカードってこんなにピッカピカで綺麗なんだ✨✨✨と、久しぶり開けて出してみて感動!てかもう、いい加減此方の頂いたカードにしたいけど、古くなったカードの方が深い深い愛着があるんだ。元夫に捨てられてしまった25年使っていたカードの分も大事に大事に使いたいんだ。(7歳の頃手にしたタロットカードは赤いプラスティックケースに入っていて、黄色いカバーの大きめの詳しい解説本が付いていた。そのアレクサンドリア木星王先生監修の解説本は私にとって初めてのタロットカードの教科書だった。)

新しい方は反対側も綺麗✨

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比べるとやっぱり長年使っているカードは古くなってる⬇️何か、長年私の仕事を頑張って支えて手伝ってくれたんだなって、眺めると涙ぐんでしまう😢 

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新しいカードを使う日は来るのだろうか? いずれにしても私の占い道具や本や資料は最終的に全てユリアちゃんのところへ行く事になっているから(息子や娘にそのように伝えてある)、ユリアちゃん、気が向いたら使ってね😊 ユリアちゃんは色々な種類のタロットカードを上手に使い分けているのが素晴らしいと思う💓  解釈の方法も斬新で、色々勉強になるのよ。ん?どっちが師匠なんだ?(笑)

長年愛用しているタロットカードは『星マリアのイーチンオラクルカード』を作成する際、紙質やサイズ感等随分参考にさせて頂いた。気に入って愛用している理由は色々あるけど、何と言っても紙質やサイズ感が良く、サラサラしていてシャッフルしやすいところ。7歳の幼かった私の手にもおさまりが良く、大きいと感じなかった。
愛用しているタロットカードよりも『星マリアのイーチンオラクルカード』の紙質の方が少し厚みがあり、文字が沢山書かれてあるのでひとまわり大きめなサイズになっている。(年取って老眼になって文字の小ささが気になり出してから作成して良かった、と、弱点すら利点に思えて来る)あまり大き過ぎず女性の手におさまるくらいのサイズ感が良いと思った。自分が実際に長年カードを使ってみて、易経と出会い、こんなカードが欲しい、こんなイーチンのカードがあったなら、というものを作ってみた。なので愛用しているタロットカード同様、『星マリアのイーチンオラクルカード』は占う時サラサラとした占い易い手触りになっている。(と思う)
7歳の頃、このタロットカードに心惹かれながら、「大人になったら自分らしいカードを作りたい!」という志を抱き、凡そ50年後に完成させた。 
7歳の頃の私に教えてあげたい。あなたが占いに夢中になっているのと同じように、漫画を描く事に夢中になっている少女(泉麗香さん)と50代になってご縁があって、素敵な易のカードが完成するのよ、麗香さんとのご縁がきっかけで、その後更なる大きな志ができるのよ、と😊 

長年愛用しているタロットカードは私にとってとても大きな意味のある、私の人生を共に歩んで来たカードなんだと改めて思いながら、あんな事もあったなあ、こんな事も、と、思いを馳せてみたりして。

幼少時代からの1番の心友はタロットカードだった。
いつもタロットカードと会話をしていた。
今も勿論、会話が続いている。 
そのうちタロットカードの他、筮竹という心友もできた。
そして今年、自から生み出したイーチンオラクルカードともしょっちゅう会話をしている。

カードさん、筮竹さん、これからも宜しくね✨

最初、タイトルは「占い道具や資料を捨てた日」だったが、書いているうちに、私はどれだけ占いが好きなのか、という流れになったので、「心友」というタイトルに変えた。noteに残す文章は如何しても、最初に書こうと思っていたものと途中で随分違う流れとなり、タイトルが変わる事が多い。

有難く頂戴致しましたサポートは、動物保護施設への募金及び易経研究の為に使わせて頂きます💓