風地観 〜 国の光を見る

娘から旅先のタイのバンコクにて「これから帰るね!」と連絡が。一人旅は心配でしたが、私も若い頃はよく一人旅をして学ぶものも多かったですし、イーチンオラクルカード は 風地観 でしたので大丈夫かと。
観光旅行の「観光」の語源となった言葉で、国の光を見る、という意味です。

国の光を見る、というのは、国の習慣、情勢などを見て、その国の事を観察し、将来を知る事です。娘も今回の旅で、色々なものを観て学びを得られたように思います。

観光=観察ともいえますから、何もこれは観光旅行のみに特化したカード(卦)ではありません。例えば気になる人の本心等、しっかりと冷静に観察する事で、察する事が可能です。それには深い洞察力が要となり、そのように察する力を「観光」と言います。

「観」とは洞察力。では、何故「風地観」なのか。

風は常に吹き流れ、目には見えないものですが、体で風の方向を感じ取る事は可能ですよね。風が地上を吹き流れる事=観。観察、洞察とはその、地上を吹く風を観るような事だからです。目には見えませんが、よく観ると見えてくるものなのです。

個人的に、このカード(卦)で連想しますのは、家族、親子の在り方のように思います。
このカード(卦)の卦辞等では君子が国家を観察し、万民が君子を観察する、という互いに観察し合う様子がありますが、家庭内でも同じ事がいえます。
「子供は、親の言う通りにはしない。親のする通りにする。」という格言がありますが、子供は親がすることをしっかりと観察しているものですよね。 口で立派な事を言っても、行動が伴っていなければ、何を言った所で子供には通じませんし、感化されません。子供達の様子を観察しながら、先ずは親が、子供に観察されても恥じない生き方を実践することが大事なのだ、ということを、この、「風地観」からあらためて思うのです。

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