日向ぼっこ
とある午後、久しぶりに日向ぼっこをした。
瞼に注がれる太陽のぬくもりと、お日様色の光を感じながら目をつむっていると、何年も、何十年も、ずぅっとそこにそうしていたような気がしてくる。自分が人間だということも忘れて、猫のようにふわふわとした毛を風になびかせているような気分になりながら、肌を撫でる微細な感覚を楽しむ。
鳥の鳴き声、近所の子供たちの声、テレビの音、街の雑踏...近いのに遠い...映画を見てるときと逆のような感覚。
現実なのか、夢なのか、だんだん分からなくなってくる。そんな穏やかな午後は、まぁどちらでもいいか、と自分の纏っている空気がブワンと広がる。
その心地よさに身も心も投げ出して、雲の上を裸で寝ているような開放感。それは同時に、なんだか私を優しくしてくれる。
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