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心理カウンセリング|内観療法

天神橋筋六丁目にある、東横インに宿泊したとき。
聖書が置いてある棚に、内観療法の体験談が置いてありました。

心理学を学んでいて、内省過程は順次進んでいる時だったので、
「内観療法、今更、必要ないな」って思ったんです、その時は。

だけど、折角、心理学を学んでいる今だからこそ、
内観療法も詳しく知ってみても良いかも知れない、と思い直し、
棚の体験談やら、フロントで無料レンタルできるCDやら、
触れられるものは、全て、試してみたんですね。

そしたら、内観療法を受けて、過去の人生経験の解釈が、
180度変わった人々の紹介が多数あって・・・。
ヒトの物語には、興味津々の私ですから・・・。

興味が出ちゃったんですね・・・。

体験談の冊子の後ろに、内観療法を受けることが出来る施設が、
複数紹介されていました。

私は、鳥取県にある『心身めざめ 内観センター』を選びました。
他の施設よりも、拘束時間が短かったという、単純な理由です。

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お試しで受ける感覚で、当日、施設にアクセスしました。
施設は、大きく立派な阿弥陀如来様が居られる、浄土真宗のお寺でした。

臨床心理士の資格も持っておられる女性の先生が、担当して下さいました。
なので、最初に、心理テストが行われました。
鬱状態などのチェックが行われて、心身の状態を大まかに把握。

その後、生まれてから現在に至るまでの年表作りをします。
この作業も、記憶を辿るための呼び水的な作業となりました。

それから、内観に入る前に、ヨガや瞑想を取り入れて、
リラックスモードに入りやすくする時間が有りました。
この女性の先生ならではの、アプローチ方法でした。

つまり、他の施設と違って拘束時間が少し短いのには、
内観に入る前段階での予備作業が功を奏しているからだとわかりました。

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最初に、母親、次に、父親、次に配偶者、子供・・・。
そんな順番で内観を行っていくのですが・・・。

私自身は、顕在意識では、『特に何の問題もない』と思っていたので、
内観療法をやって、何かが変わる感覚が得られるとは、
全く期待していませんでした。

私にある問題・・・。
強いて言うなら、心理学で学ぶ『SELF LOVE』の感覚が全く得られず、
その原因も解っていない、という状態が、自分にあること位でした。

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最初に作成した年表を参考にしつつ、
母親に対しての内観を行っていきました。

私と母親との関係は、表面的には全く問題が有りませんでした。

ただ、『子育ての心理学』を、おもしろ心理学で学んだとき、
自分自身の子育て法も、全くダメダメだったと衝撃を受けると同時に、
自分の母親の子育て方法も、
『随分とへたくそで勉強不足な子育ての仕方をされたんだなぁ』
と強く感じたのを覚えています。

先生の指示に従って、内観を進めます。
誕生~小学校低学年までの期間に、
母親に「してもらったこと」「してあげた事」「迷惑かけたこと」の3項目に分けて列挙していきます。

2時間ぐらい、一人で、与えられた部屋にこもり、ひたすら思い出す作業。
ノートに書きだしても良いし、頭の中に思い浮かべるだけでも良い。
私はノートに列挙していきました。

赤ちゃんの時のコトなどは、想像でしかないですが、
『今、私が此処に生きているというコトは、当然やってもらったんだろう』と想像できるコトを書いていきました。

時間になったら、先生が、『面接者』として部屋に訪れました。
「この時間、何についての内観を行いましたか?」
という先生からの問いがあり、私が、
「誕生~小学校低学年までの間の母親との関係性における内観を行いました。してもらったことは・・・」と、内観中に思い出した事実を順に報告していきました。

最初は要領が解っておらず、想像やら考えを加えて報告してしまい、
先生から、再度、「事実だけを書いて下さい」と言われました。

次は、小学校低学年以降~高校卒業まで・・・。と、順次進めて行く間に、
夕食を準備してくださって・・・。

その夕食を取る間も、内観療法の体験談が語られる古いテープを聞く・・・。

ヒトの物語を聞くのが好きな私は、楽しく聞いていました。
体験談が終わって、小学校の童謡が流れました。

「母さんの歌、とか、ベタな構成だなぁ」と、
クスって笑いながら聞いていたら、

「雲の上から見ていて、この母親を選んで生まれて来たのだとしたら、
その理由は何だったのか?」
と言う問いが、急に脳裏に、浮き上がってきました。

少し、驚いたけれども、一人きりだし、食後の空き時間でヒマヒマなので、
ゆっくり考え始めました。

内観で、記憶を呼び起こす作業をしていたために、
ちょっと、思考が柔らかくなっていたんですね・・・。

そしたら・・・

自分の性格(魂)は、とても臆病で、何をするにも勇気が必要で、
自分の意見を言うにも、行動を起こすにも、誰かに後押しして貰わないと、
何もできない人間(魂)だったなぁ、って思い出したんです・・・。

それで、面倒見が良くて、世話焼きで、責任感が強い、
あのお母さんを頼って、生まれて来たんだった・・・。

そう、思い出したんですね・・・。

そうしたら、認識が180度変わってしまったんですね・・・。

母親の子育て方法の不完全さに不満を抱いたり、
母親の不器用さ等に哀れみを感じていた自分は、
何て愚かで、傲慢だったんだと・・・。

自分が勝手に、相手に期待を抱いて、お腹の中に降りてきたクセに、
文句タラタラって、どういう事だ!と。

頭痛がして眠れなくなるほど、反省して、号泣して、
無事に、内観を終えたのでした・・・。

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ふしぎな副作用もありましたよ・・・。

あれほど理解できなかったSELF LOVEの感覚がわかる様になったんです。
自分の中心と、自分の意識が、重なる感覚が得られて、
それで、SELF LOVEの実感がやっと持てるようになったという・・・。

とにかく、ふしぎでした・・・。

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