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23時のわすれもの #28


1日の終わりの時間、布団の中でごろごろしたり、帰宅中の電車の中だったり、友人と飲み交わしていたり。


そんな各々が好きに過ごす時間、わたしの、そのときどきの気分でおすすめの日用品や食べ物などをご紹介しようと思います。



金太郎飴に線状の金箔。新たなガラスの世界

三越日本橋にて行われている日本伝統工芸展へ行ってまいりました。

土曜日ということもあり、大盛況。老若男女、さまざまな方がいらしていました。


その中で今回、気になるガラス作品を二点、ご紹介させてくださいっ


こちらは截金(きりかね)という技法を使ったガラス。一見何層にも重なっているように見えますが、直接見てもどうなっているのかは全くわかりません…

ブルーと緑のガラスが見る角度によって色を変え、とてもきれいです。見つけたときからしばらく眺めていました。たまたま一緒に観ていた女性と「どうなっているんでしょうね、これ」「すごいわねえ」なんて会話しながら。


これを作られたのは山本茜さん。水面に写りこむ瞬間の景色をイメージされて作られたそうです。わたしは身長が足りなかったのでのぞき込むことはできなかったのですが、ぜひ真上から見てみたい。



続いてはこちら。

こちらの作品、線銀彩ガラスといって、金太郎飴のように棒状のガラスをカットし断面がみえるように並べ作られたもの。

さまざまな断面の形が美しく、ぱっと見「え、ガラス?」と疑ってしまうほど。日本伝統工芸展に出展されていたのは「線銀彩器 青」でした。



ガラスときくと「吹きガラス」や「キルンワーク(粉状のガラスを石膏の型に詰めて加工する技法)」を思い浮かべますが、なるほど、まだまだたくさんの技法があるのですね。

特に截金は知ったときは驚きました。線状にカットした金箔を2本の筆でガラスに貼り付けていく、根気のいる技法です。だからこそ、あれほどまで繊細な作品ができあがるのでしょうね。


新たなガラスの世界の奥深さを知ることになった日本伝統工芸展。

人形や金工、漆器に木工などたくさんの伝統工芸をご覧いただけるので、ぜひまだの方は行ってみてください○



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