好きな人が作ったもので身の回りを固めたい。”tsumugi”というもう一人のわたし
この前、とある打ち合わせのときに個人プロジェクト「フクバコ」の活動紹介をしたのだけど、そういえばぽつぽつnoteを書いてるだけで、活動内容をまとめていなかったことに気づいたので、まとめることにした。
ー屋号は「tsumugi」
実は屋号は前から使っているものがある。「tsumugi」だ。
繭から糸を紡ぐように、商品に込められた作り手の想いを紡ぎたい。そんな思いから「tsumugi」という名前にした。
なぜ「紡」でも「つむぎ」でもなく、「tsumugi」なのか?それは英語のほうが何かかっこいいから(笑) もう一つは、筆記体にすると一つの糸から形作られたように見えるからだ。(どこかでショップカードつくりたい)
扱う商品はわたしがいいと思った、日本のもの。生活に取り入れることで日常が”ちょっぴり”豊かになるような商品を提案していきたい。
それは例えば「これでお茶を飲む時間が一日の楽しみ」といった時間かもしれないし、「このアクセサリーで一日を乗り切る!」といったお守りのようなものかもしれない。あなたにとって日常を楽しむお手伝いができる場所になるように。そう願って、tsumugiの活動を行っている。
主な活動については、「フクバコ」という名前のお楽しみBOXを作ってきた。
ーほしいものがないなら作ればいい。初めて感じた胸の高鳴り
きっかけは、ある友人の投稿だった。
年明けの最初の買い物になるかもしれないのに、お得とはいえ在庫処分としてお店側のいらないものが入ってることもある福袋。最近では中身が見え、「何が入ってるんだろう?」というワクワクもなくなってしまった。そんな福袋に対し友人が、「それなら自分の欲しいものを詰め込んだ福袋を販売します!」と言って、お店の一角を借り福袋を販売した。
その投稿にワクワクしたわたしは、「それ、やってもいいですか?」と真似させてもらったのだ。
友人の開いた1day shopや定食屋の一角を借り、何度かイベント的に販売をした。
色んな人が「何が入ってるんだろう?」と目の前で開け、それを見た別の人が「面白そう」だと買っていく。面白い連鎖が生まれた。
ー人とつくる場の温かさに、自分が一番ワクワクをもらってきた
それから1年が経ち、今度は自主企画でイベントを行った。
「変わり映えのない日常こそ、本当に大切なものだよね」
もっと日常に寄り添ったイベントができないだろうか?みんなが、毎日少しだけ嬉しくなるような、温かい空間を作れないだろうか?
共同開催した友人と1ヵ月ほど対話を重ね、生まれた場が「トクベツな日常」だった。
10ほどの出店者の方とつくった一日限りのマルシェ。そこには、主催も出店者もお客さんも関係なく、みんながそれぞれに時間を共にする不思議な空間が広がっていた。わたしも友人も、胸が温かくなった。私たちの作りたい世界が、少し垣間見えたから。
その半年後、今度は別の人たちと少し視点を変えて、暮らしをつくる場を開いた。「トクベツな日常」の、あのときの感動をまた味わいたかったのかもしれない。場を作ることで、一番癒されていたのはわたしだ。
マルシェのような大きな場にせず、4人ほどで開いた小さなお茶会。「夏の終わりの穏やかな午後」というタイトルにした。
みんなでお茶を飲みながら、本や絵、雑貨を楽しむ。途中、来てくれた方がアコーディオンの演奏をしてくれた。子連れのお母さんと一緒に、お子さんの遊び相手になってくれたお客さんもいる。人と人とが、お茶を囲んで繋がるその時間は、やっぱりわたしにとって価値のあるものだった。
ー月に一度、商店街でお店を開きます。
そして今年から、地元の商店街にてお店を開くこととなった。
場所は弘明寺。横浜にある最古のお寺がある場所だ。
今から100年以上前、それまで無住職だった弘明寺に渡辺寛玉師が就くと、弘明寺保勝会を設立され、弘明寺の復興と町おこしに邁進された。これが後の弘明寺商店街となったという。
(なんと、大岡川沿いの桜もこのとき植樹されたそうだ🌸)
だからだろうか、昔から続くお店も多く、町の人に愛されているのが分かる。
オープン日は2月22日(土)
この日は「雨水(うすい)」と呼ばれ、雪が雨へとかわり、雪解けが始まる時期のことをさす。霧やもやで遠くの山々の姿に趣が感じられるこの季節にぴったりのお菓子を、toriba natsukiさんに用意してもらった。
この日のお店のテーマは日本のヒュッゲ。
ヒュッゲとはデンマークのことばで、家族や友人たちと過ごす心地よい時間や、心もからだも健やかな暮らしなどのことをいう。
これは人によって捉え方が違うようだが、わたしはそう解釈した。
あるとき、テレビでデンマークの暮らしを見たとき、心地よく暮らす人々の姿に感銘を受けた。
暗くなってもすぐに電気をつけず、少しずつキャンドルやランプを灯し、明かりを楽しむ。そこに人が集まり、食事を楽しんだり、各々の時間を満喫しており、きっとデンマークではその過ごし方を「ヒュッゲ」というのだろう。なんて温かいのだろう。
しかし日本でも「二十四節気七十四候」という暦が存在し、四季の移ろいを楽しんできた。この暦を楽しむ心は、デンマークのそれと同じなのではないか?そう考え、月1SHOP第一弾では日本でのヒュッゲを提案。
人がくるかどうか、本当にドキドキだったが、何とお客さん第一号は地元の方だった!商店街で買い物していたときに、ふらっと立ち寄ったのだ。
「ギャラリーが好きでね、こういう日本の作家ものが好きなの」
買い物袋をおろし、ゆっくりと商品を見るその人の姿に、本当にうれしくて心の中でもお礼をたくさん言った。
わたしがここでやりたいことは、小さな子どもからお年寄りまで、「こんなものがあるんだ」「こういうものを取り入れた生活がしてみたい」といった発見をしてほしいし、ふらっと立ち寄れるよりどころになるといい。
だからお茶をだし、ゆっくり過ごしてもらうことを大事にしている。
次回は3月28日(土)
残念ながらコロナウィルスの感染拡大を抑えるため、外出自粛要請が出されている。そのため28日はオンラインでの営業を試みようと思う。
詳しくは、instagramの投稿をみてほしい。
月1ショップの今後のお知らせは、peatixで行っていく予定だ(アーカイブされるのに便利)
他、SNSはこちら。
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