あの紙ヒコーキ、曇り空割って
令和元年、おめでとうございます。
平成生まれのわたしが平成ラスト3日のときに綴った、平成へのラブレターのようななにか。
ーーー
もうすぐ平成が終わる。
それに気づいたのは、にしむーが「平成最後の華金!」と呟いてたツイートを見てから。
えっ、もう平成終わるの…?
ここのところ、仕事でバタバタしていたわたしは、平成に想いを馳せるなんてことをしてこなければ、残りの平成を大事にするなんてこともなかった。ただ日常を過ごしていた。
いきなり直面した「あと3日で平成が終わる」驚きと、平成しか生きていないから、新しい元号をどう迎えていいかわからない困惑とで、頭が痛い。
とりあえず、今まで生きてきた、わたしにとって全てである平成というものを振り返ってみる。
"あの紙ヒコーキ、曇り空割って"
タイトルにもあるこのフレーズ、同じ時代に生きた人であれば知ってるであろう有名な曲。19(ジューク)だ。
これがわたしの人生を表す曲。
、、、というわけではない。
なんなら全然曲思い出せない。帰ったら聴こう。
誰ともわからない何かへ、手紙を飛ばすように軽やかに何かを書きたい。
そう思ったときに、ふと浮かんだフレーズ。それが19の曲だった。
あの頃のわたしにとって、19は立派な大人だった。かっこいいお兄さんであり、お姉さんであった。
しかし今はどうだ、29(二ジューク)である。三十路だ。ごめんね、あの頃のわたし。思い描いていた大人にはなれていないよ。
けどその代わり、今も遊ぶように働いている。
思い描いてた大人とは違うけど、たのしいよ。
そういえば、前に友人と「昔と今で変わったこと」について話した。
人付き合い、お酒の飲み方、仕事の仕方、人との接し方、、、色々話していたが、そういえばあの頃のわたしと大きく変わったことが、ひとつある。
失恋したとき。
受験勉強に燃えたあの夜。
緊張して足がすくんだ、あの日。
旅立ちの日。別れの日。
いつだって音楽が傍にあった。
それはカセットテープであり、CDであり、MDだ。
今みたいにダウンロードしてすぐ聴けるなんてことはなく、すり減るくらい何度も同じ曲を聞きまくった。
失恋したらCHEMISTRYの愛しすぎてを聴いたし、
(あの頃はよく、友人におすすめの曲を送られていた)
受験のときは湘南乃風の黄金魂を聴いたし、
(バッコーン!でおなじみのラジオから流れてきた)
つらいときはAqua Timezの決意の朝にやGReeeeNの歩みを聴いた。
立ち向かいたいときは、ミスチルの終わりなき旅を聴く。
自分を癒す術は音楽だった。音楽とともに、自分の世界に入り込んでひたすらに感情に浸った。
そうすることが、明日を生きることに繋がっていたのだと、今は思う。
曲を聴けばあの頃の情景が浮かぶなんてこと、最近ではそうそうない。あ〜何かのドラマの主題歌だった?くらいだ。
わたしにとって、曇り空を割って晴れ間をつくってくれる紙ヒコーキは、音楽だった。
今はその紙ヒコーキの折り方を知っている。もう”あの紙ヒコーキ”じゃない。
それが、あの頃と違うことであり、きっと平成の全て。
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