食中毒シリーズ序章〜嬉しくない大当たり
朝、仕事に行く前に旦那が「今日のコーヒーの淹れ方失敗した、味が全然違う。エスプレッソは難しいな」と言いながら出ていった。
起きてきた子供に朝食を食べさせ牛乳をコップに注いだ。コップに注がれた牛乳を子供は「ごくっ、ごく」と音をたてて2回ほど飲んだ後で
「・・ママ、この牛乳バナナの味がする」
鼻を近づけるともう紛れもなく牛乳は・・・腐っていた。これをバナナと表現する子供の味覚面白いな…っていうか、オイ旦那、コーヒーがおかしいんじゃなくて、コーヒーに入れた牛乳が腐ってたんだよ!なぜ気づかなんだ〜!
酸っぱいとかそんな次元を超えて、下水のようなものすごい臭気を発している、以前は牛乳と呼ばれていたこの液体。口にするまでもなく臭いでぶっ倒れそうになった。
ああああ子供、そんなもの確認もせず飲ませてごめん!
そして恐らく数時間後に訪れるであろう惨事を想像し、慌てて旦那に連絡し、子供にはオロオロしながら水を飲ませたり、家にあった食あたり腹下し用のサプリのようなものを飲ませてみたりした。
メールをしても電話をしても出ない夫、もしかしてオフィスのトイレで倒れているのかも・・と最悪の事態を想像したが、数時間後に連絡がきて
「え?腐ってたの? ・・・・なんともない」
結局夫も子供も、アレだけ異臭を発する牛乳を飲んでおきながら、お腹ひとつ下すこともなく、夜にはしっかりハンバーガーを食らっておりました。
くそぅ、良かったけど、胃腸の強い奴らめ。
対して私はお腹が弱い。すぐ当たる。しかも私だけ。家の食べ物にあたったことはないが、今まで店先や旅先で随分ひどい目にあってきた。それこそカフェで出されたラテの牛乳が傷んでいて、一晩トイレに籠もりっぱなしだったこともある。
なぜ私だけ。その確率でもっと何かいいものが当たればいいのに。
試しに食べ物に当たったエピソード、覚えているものだけでも書き出してみたが、両手では数え切れなかった。
あまりに吐いたりするので、そういう経験がほとんどなく(というか奴らは病気にもあまりならない)、その辛さを知らない家族は私がえずいていてもトイレに私が転がっていても、放置とまでは行かないもののあまり心配してくれない。
子供でさえ、一度は私がトイレから廊下に這い出して転がっているのを見下ろし、
「ママ、私のiPadどこ?」
3歳だっとはいえ、床から見上げた時のあのふてぶてしい顔忘れないぞゴラァ〜!
そんな恨み供養のためにも、これから食べ物執着エッセイでちょくちょく、美味しいものだけでなく、美味しいものを食べた後に訪れる地獄絵図についても書いていこうと思う。
本当はこの話、最近のアクセス狙いブログ風に「人生が変わる!今までで一番酷かった食中毒5選」的なタイトル記事にしようと思ったのだが、つかみが随分長くなったし、ひとつひとつのエピソードも長くなりそうなので分けて書くことにしました。
話がいつも長くてスミマセン。
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