足立真理

ジャーナリスト。日本経済新聞社やテレビ東京局、NY特派員などを経てフリージャーナリスト…

足立真理

ジャーナリスト。日本経済新聞社やテレビ東京局、NY特派員などを経てフリージャーナリストに。ライフワークは戦争のない平和に向けた取り組み。経済、教育を中心に取材中。次世代向け国際交流などを手掛ける非営利団体グローバル人材育成機構代表。駒沢女子大学、開智国際大学兼任講師。

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  • NY便り

    NY特派員時代に記した楽天証券のコラムをまとめています

  • EXPLORE THE WORLD

    色々な世界を探求することで、色々な側面が見えてくる。身近な問題から社会問題までを考えていきます。

  • The Interview

最近の記事

教育現場にこそ多様性を

東京・新宿の長距離バスが集まる「バスタ」。そこから甲府行きのバスに乗りおよそ2時間。美しい山並みを越え、ワインナリーが並ぶ勝沼を通り、その学校はある。マラソンやレスリングなどのスポーツ名門校としても知られる山梨学院大学。付属の幼稚園から小学校、中学校、高校、短大、大学まである総合学校だ。その学校を率いるのが古屋光司氏だ。山梨学院理事長であり、山梨学院大学の学長でもある。去年、学長としては異例の37歳という若さで就任。しかも弁護士でもあるという異色の学長だ。子どもたちの多様な価

    • サミットの意義

      5月に開催されたG7広島サミットについて、思うところを書いた。世界の平和に向けた話し合いの場が、いつの間にか軍事同盟の話し合いのようになっていた。しかも広島で・・・。とても残念。詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.beyondmedia.jp/post/サミットの意義

      • 個人情報がだだ漏れ・・でも的外れ

        本日、進研ゼミでお馴染みのベネッセから派手な1通が自宅に届いた。”小学校初めての夏休み、1学期の内容はすべての学習の土台になるから・・・” と大きく書いてある。”2学期からの力の伸びが違います!”って。 なんで・・・・?うち、子どもいないし。 宛名を見たら、うちのワンコの名前になっている。その横に小さく「保護者の方へ」って。ふーーーむ、なるほど。うちのワンコの情報がどこかに漏れて、それをベネッセが購入し、どこで間違ったが、ワンちゃんなのに、小学生の子どもだと勝手に判断し、

        • 子どもたちの未来を創る野外教室

          先日、素敵なワークショップに参加した。その名も「子どもたちの未来を創る野外教室」。なんとステキな響きだろうーー。学校に食育菜園をつくり、子どもたちが土に触れ、菜園を通して様々なことを学んでもらう取り組みをしている「エディブル・スクールヤード・ジャパン(ESYJ)」が主催した。 何年か前に観たテレビ番組がきっかけで、本国アメリカのESYの活動に興味を持っていた私は、ワークショップ開催のお知らせを聞き、すぐに申し込んだ。実は今年の1月、ESYが手掛けているカリフォルニアのバーク

        教育現場にこそ多様性を

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        • NY便り
          10本
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        • The Interview
          3本

        記事

          The Interview② 学校は本来、誰のものかをとことん追求 ~ 千代田区立麹町中学校 工藤勇一校長 part1

          学校内にはつらつとした生徒たちの声が響く。パワポを作成し、大講堂でもプレゼンする生徒。体育祭の運営について、学年混合チームが他の生徒たちに語り掛ける。その内容は本格的だ。体育祭の目的、全体の導線、演出、運営スタッフの陣容からコストまで。企業の新規事業のプレゼンさながらだ。 校長室には生徒たちがひっきりなしに相談に訪れる。生徒の企画会議を校長室で開くこともしばしば。この日もインタビュー終盤、子どもたちが楽し気に校長室に入ってきた。工藤校長は「この子、1年の時、岸田元外務大臣に

          The Interview② 学校は本来、誰のものかをとことん追求 ~ 千代田区立麹町中学校 工藤勇一校長 part1

          大学院で学ぶということ

          最近、周りで学びなおそうという人が増えている。 「やっぱり大学院に行くことにしました」 「今一度、デザインの勉強をしてみようと思って・・・」 私はそういう友人たちを積極的に応援している。学ぶということに年齢は関係ない。そして学べばまた新しい世界がみえてくる。実際自分もそうだった。大学院に限らず、何事にも挑戦し学ぶことは、単純に良いことだと思う。 以前、取材した企業の社長さんに言われた。 「現状維持、これすなわち脱落」。 この言葉がいつでも頭をよぎる。何かを考え

          大学院で学ぶということ

          The Interbiew① 一色真司さん(代々木高等学校 校長) みんなが笑顔になれる学校づくり ~ part2

          https://www.yoyogi.ed.jp (Part1の話はこちら https://note.mu/mari_gss/n/n2a3f2a757426) ユニークな通信制高校の代々木高等学校「よよこ~」は高校の卒業資格にプラスアルファ、というのを生徒たちに呼びかけている。つまり「よよこ~」は生徒がプラスアフラを得られるように、様々なカリキュラムを揃えているのだ。 「去年のアジア大会、すごい嬉しいことが起こったんですよ!」と一色校長が教えてくれた。去年夏、ジャカ

          The Interbiew① 一色真司さん(代々木高等学校 校長) みんなが笑顔になれる学校づくり ~ part2

          The Interview① 一色真司さん(代々木高等学校 校長) みんなが笑顔になれる学校づくり~part1

          旬な方々に直接お会いして話を聞くシリーズ「The Interview」、初回は代々木高等学校の一色真司校長。「お節介のプロ」を目指している一色さんのこれまでの苦悩、信念、そしてこれからのビジョンについて聞いた。 みなさんは高校には3つのタイプがあるのをご存知だろうか。フルタイムの「全日制」、夜間などパートタイム的に通う「定時制」、そしてこの2種類とは違い必ずしも通学にはこだわらない「通信制」。実はこの「通信制」が今熱い。色々な形の「通信制高校」が登場し、少しずつではあるが市

          The Interview① 一色真司さん(代々木高等学校 校長) みんなが笑顔になれる学校づくり~part1

          ⑩日本が変わるヒント

          (この記事は2006年4月4日に書かれたものです) 3月の最新の調査によるとブッシュ政権の支持率がまたまた低下しています。調査会社ギャラップでは38%、CNNが36%、CBSテレビは34%といずれも過去最低、あるいは最低に並ぶような水準となっています。イラク戦争への正当性が揺らいでいることやアメリカの港湾施設買収問題での対応など国民の不満は高まっているようです。(今頃イラク攻撃への正当性に気づくのも遅い気がしますが・・)  その一方で株式相場は上昇基調です。NYダウなん

          ⑩日本が変わるヒント

          ⑨北米自動車ショー その2

          (写真は日産の新車ブース この記事は2006年4月1日に書かれたものです) 北米の自動車ショーが今年1月、デトロイトで開かれましたが(前回のコラムをご参照ください)不振を極めるアメリカメーカーとは対照的に日本メーカーは絶好調でした。派手な演出はありませんでしたが、そこには販売増加に裏付けられた業績の拡大がありました。ハイブリッド車でアメリカメーカーの先を行くその技術力は素人目にみても明らかに「進んでいる」と思わせるものがありました。アメリカの消費者ニーズについても、より的確

          ⑨北米自動車ショー その2

          ⑧北米自動車ショー その1

          (写真は クライスラー「ダッジ」の新車発表イベントでの紙吹雪 この記事は2006年2月15日に書かれたものです) 前回のコラムでお伝えしたラスベガスで新年早々開催された世界最大の家電ショーを終え、疲弊しきった私が次に向かったのは極寒の地、デトロイト。そこには世界の自動車メーカーが集まる北米自動車ショーが待っていました。なぜデトロイトか・・・。言わずもがな。自動車の発祥の地、ビッグ3(アメリカの3大自動車メーカー)のお膝元だからです。自動車ショーの会場のすぐ目の前には世界最

          ⑧北米自動車ショー その1

          ⑦世界最大の家電ショー

          (写真は「スカイプとネットギアが開発した無線LAN使用の新型携帯電話」 この記事は2005年1月16日に書かれたものです) 皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新年早々、私はラスベガスに行ってきました。といってもギャンブルをしに、ではありませんよ。出張で行ったのです。 毎年この時期、ラスベガスでは世界最大の国際家電見本市(家電ショー)が開かれます。(お陰で私の年末年始はこの準備に追われてしまいました。)世界およそ110カ国から2500社を

          ⑦世界最大の家電ショー

          ⑥Happy Holidays from New York

          (この記事は2006年1月5日に書かれたものです) アメリカのクリスマス アメリカのクリスマスはなんとなく日本のお正月に似ています。家族が集まって食事をしてこの1年が無事に過ごせたことに感謝し、プレゼントを交換し合う・・・。日本でのクリスマスは何故かカップルで過ごすという色彩が強くなっていますが、アメリカではそんな感じではありません。そのため25日のクリスマス当日、街は静かで人や車もまばら。レストランも店も多くが休んでしまいます。ここマンハッタンの中心地タイムズスクエアでも

          ⑥Happy Holidays from New York

          ⑤日本株ブームは本物?

          (この記事は2005年12月12日に書かれたものです) いよいよ師走に入り何かと慌ただしくなってきましたね。こちらアメリカでは日本の忘年会ならぬクリスマスパーティーが頻繁に開催されています。大使館関連などのフォーマルなパーティーから友人たちと集まるカジュアルなものまで色々です。  そのパーティーの場で最近よく「日本のマーケットはすごいみたいだね」と言われるようになりました。確かにマーケット専門番組CNBCでも連日のように「日本のマーケットは買いか?」という特集を組んでい

          ⑤日本株ブームは本物?

          ④そしてアフリカ

          (この記事は2005年11月28日に書かれたものです) 先日、遅い夏休みを取りリフレッシュしてきました。当初、カリブ海地域に行く予定を立てていたのですが、ハリケーン到来で断念。今年はハリケーンの発生が異常に多いのです。通常ハリケーンは年間15個前後発生するのだそうですが、今年は30近くに達しています。しかも発生時期は10月上旬くらいまでで終わるのですが、ことしは11月になってもまだ発生している有様。完全に異常気象です。  皆さんはご存知でしょうか?日本では台風は発生順に

          ④そしてアフリカ

          ③今年のボーナスは?

          (この記事は2005年11月15日に書かれたものです) 11月に入り今年も残すところあと1ヶ月あまりとなってきました。ついこの間、2005年が始まったように思うのですが、時が流れるのは早いものですね。 今年は日経平均株価が1万4000円台を回復、アメリカも右肩上がりの1年とはなっていませんが、高値圏でのもみあいとなっています。景気はアメリカが絶好調、日本も着実に上向きとなっているようですね。  アメリカではこのほどボーナス調査が明らかになり話題となっています。特に金融街の

          ③今年のボーナスは?