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1階の部屋なら安心だとは限らない【リハビリ日記76】

先日、引っ越しを済ませました。

今までの2階の部屋から1階の部屋に。

快適に暮らしていますが、リハビリ中だから、2階よりも階段を上らなくて済む1階の部屋のほうが良いとは限らないと思ったことを書こうと思います。
バリアフリーの部屋で過ごしたい方などの参考になれば幸いです。


手すりなしの急な階段を上る2階の部屋に住んでいた

入院前から先日まで、2階の部屋に住んでいました。
部屋に入るためには、手すりがない急な階段を上らなければなりませんでした。

そのため、入院中から、
「その物件からは引っ越したほうがいい」
とアドバイスを受けていました。階段の上り下りをしなくて済む、1階の部屋に越したほうがいいと。

とはいえ、一旦は2階の部屋に帰らなくてはならないため、入院中は杖を使いながら階段を上り下りするリハビリに励んだものです。

退院して引っ越ししようとしたものの・・・

そんなわけで、退院してから引っ越ししようとしました。2階の物件の更新時期が迫っていたので、その前にと。

UR賃貸の空き待ちに登録。
物件の打診、内見。

ところが、うまくいかないことが続きました。
1軒目、不動産屋の紹介物件に内見にいったところ、鍵がなくて中に入れない。
2軒目、内見物件に到着した途端、ゲリラ豪雨で外に出られない。

まるで「今、越すのは止めておいたほうがいい」と言われているようだと思ました。

そして、2階の物件を更新した翌日、UR賃貸の「空きが出ました」という連絡が。

これはもう、今は越さないほうがいいのだろう、越す時期が来たら、自然にそういう流れになるに違いない、と思ったものです。

その後、2階の部屋に住み続けましたが、特に不都合もありませんでした。
階段があるとはいっても、屋根がある、コンクリートのしっかりとした造りだったため、上り下りもどうにかできました。
上り下りがむしろ、リハビリになると思ったほどです。

大家さん都合の退去通知が届く

退院して3年が経過、2023年10月に入ってから「今年中に移動をお願いします」という大家さん都合の退去通知が届きました。

3か月で退去してくださいは違法ですが、
「いよいよ引っ越しの時期が来たのかも」
とも思いました。

リハビリ中の身で引っ越し先を探すのは大変でしたが、奇跡的なことが起こり、無事、今の物件に越せました。
引っ越しについてのてんやわんやは、今までのリハビリ日記に書いているので、よろしければご覧くださいませ。

1階の部屋なら安心とは限らない

引っ越しして、早1か月が過ぎました。快適な生活です。
部屋は1階、今までの物件より新しく、きれいです。

1階なので、階段を上り下りしなければ部屋の出入りができないことはありません。
あれほど「リハビリ中なのだから1階の部屋に越したほうがいい」と言われ続けた、念願の1階の部屋です。

確かに、階段の上り下りなく部屋の出入りができるのはいい点です。
でも、リハビリ中に、1階の部屋なら安心とは、必ずしも言い切れないと思いました。

まず、物件エントランス。
すこーしですが、段差があります。
前の物件にはありませんでした。
そして、このすこーしの段差が、足が上がりにくいリハビリ中の身にとって厳しいのです。

実際、内見しようとした物件のなかには、1階の部屋にもかかわらず、エントランスに手すりなしの階段があり、部屋にも入れず断念しました。

また、新居は玄関の上がり框(あがりかまち)の段差が、前の物件より高いです。
さらに、三和土(たたき)が広いため、三和土に下りないと玄関の鍵に手が届きません。
前の物件では、チャイムが鳴ったとき、上がり框の上から手を伸ばせば鍵を開けられました。

内見のときには(動くのに必死すぎて)気づかなかったのですが、越してきて改めて、
「上がり框の上り下り」「鍵を開ける」ことの大変さに気づき、戸惑ったものです。
また、物件前の段差をスムーズに上り下りできなければ、外出に苦労します。

1階だから安心、とは言い切れず、1階の部屋であっても、こんな問題があるとは。

しかし、最初こそ戸惑ったものの、上がり框の上り下り、鍵を開けることも、慣れたらできるようになりました。
物件前の段差の上り下りも、少しずつできるようになっています。

でもこれらは、退院直後だったらできなかったでしょう。
退院後3年以上、リハビリをしてきて回復してきたからこそ、できていることです。

それを考えると、退院直後の引っ越しでなくて良かったと思います。
1階の部屋に越したとしても、このように難しいことはあったかもしれないので。
そしてむしろ、「2階であっても、前の部屋のほうが良かった」となったかもしれないので。

このタイミングでの引っ越しがベストだったのだと思います。

今回は、1階の部屋だからといっても、必ずしもリハビリ中の身にラクとは限らないよ~と思った体験談をお伝えしました。
本当にバリアフリーの物件を求めるのなら、細かいところまでチェックが必要です。
資金にゆとりがあるのなら、バリアフリーを謳っている物件を探すか、持ち家ならリフォームをするのがいいかと。

さて、なんだかんだ居心地の良い部屋に越せました。
新たな部屋で快適に暮らしながら、リハビリもがんばっていきます!



ご覧いただき、ありがとうございます!楽しんでいただけたら、スキしてもらえると、テンション上がります♡