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隔離状態でのITの活用方法 文:野田啓一

2022年4月30日
文: 野田啓一(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)

 東京都の新型コロナウィルス感染者数がピークに達する2020年3月初旬、新型コロナウイルスに感染、肺炎を起こして二週間の入院となりました。

感染直後の症状は軽く、自宅療養をしていましたが、感染から丁度一週間を迎える頃に息苦しさを覚え、肺炎が広がっていたことが発覚。

幸いにも搬送された病院でベッドの空がありそのまま入院となりました。

 自身の経験を踏まえ、隔離された状態の中、ITを活用してどの程度のことができるか体験を元にお伝えします。

 病院に救急搬送された時は、意識朦朧として呼吸もまともにできずもう死ぬかもしれないとやや諦めの境地で、実際CT検査の結果、あと少し遅かったら危なかったですよと言われる状況でした。

意識レベルが低下して何もすることができない状況から、少し意識レベル回復した頃、まずは自身の体に何が起きているか知りたい欲求が生まれます。

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