4年間御奉仕した神社の巫女さんの思い出について。其の2
前回の続き
さあ、いよいよ巫女さんとしての
巫女さんの生活が始まりました。
慣れない巫女装束に身を包み、緑溢れる境内にて朝の9時からいよいよ御奉仕が始まります。
ところで皆さんが考える巫女さんのお仕事とはどうでしょうか?
・年末年始の御守りの授与
・御朱印の書き入れ
等が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
実際に自分の奉仕先の神社では、
・境内と社務所の清掃
・御守りの授与
・祭典や結婚式での奉仕
・御朱印の印押し
・年末年始の御守りの授与
・来客対応
・電話対応
をメインに担当することになりました。
初めて巫女さんの装束を着装し、全身鏡で自分の巫女姿を見た時はとても感動したのを覚えています。赤い袴でリボンを作り、キュッと締めた時は背筋がぴしっと伸びるようでした。
さていよいよ、御奉仕スタートです。
右も左も分からない私は、神主さん達からの指示をひたすら仰ぎます。
御奉仕初日の当時は七五三さんシーズンだったこともあり
境内は非常に賑わい、神主さん達も忙しそうで、参拝の方々の御朱印の担当をする神主さん
ご祈祷の担当の神主さんのいる中で
『すみません、自分に何かできることはありますでしょうか...😅』と質問するのにも勇気が入りました。
なんと、神主さんから授与場を任されることに。
参拝の方が来ない間に御守りの値段や言葉遣いを頭の中で緊張しながらリピートしていたのをよく覚えています。
頭の中で十分に復習する暇もなく、次から次へと参拝の方が御守りを見に来られました。
『ようこそお参りくださいました。』
『〇〇円のお納めになります。』
等、神社ならではの言葉があり、緊張でこれらの言葉がスムーズに出て来ず、恥ずかしい思いもたくさんしました。しかし、簡単なフリートークとして
『実は今日が巫女として初めての御奉仕でして、、😂』と切り出してみると、
『巫女さん頑張れ。はい、これ。飴ちゃん。』
『あら、可愛いわね〜』
等嬉しいお言葉も頂けることがたくさんありました。(心無い事を言う方もごく稀にいましたが...)
こうした神社での参拝の方々との交流が、
心をほっこりさせてくれました。
日本の古き良き文化を感じながら、御奉仕する。
という何とも贅沢で有り難い巫女としての時間が
この時から既に大好きになりました。
続く
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