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彦根、井伊直弼を巡る

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彦根の旅行記『桜田門外の変』を追い、井伊直弼を巡っています。
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2022年9月の記事一覧

大老・井伊直弼を訪ねて⑧ 村山たか⑶(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて⑧ 村山たか⑶(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

前回から引き続き、また『村山たか』を追ってみよう。

彼女はなぜ、井伊直弼と深い関係にありながら「側室」になれなかったのか。

彼女は「井伊直亮の腰元」つまり兄の妻(側室)だった。

「14代直亮の側室を、15代藩主の元に置くことはできない」のは当然のこと。

他の大名家でなら許された例もあるかもしれない。だが、父・直中の胸中を知ると、井伊直弼が村山たかとの関係を明かせるはずなどなかろう。

井伊

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大老・井伊直弼を訪ねて⑦ 村山たか⑵〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて⑦ 村山たか⑵〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

幕末好きな私は、歴史を巡る旅を続けている。江戸時代の終焉、ペリー来航から西南戦争あたりに関心が高い。

中でも『桜田門外ノ変』には、ゆかり故の並々ならぬ思いがある。歴史の当事者となるのは、薩摩と水戸の藩士らと、時の大老・彦根藩主の井伊直弼だろう。

私は彼らの史跡をいくつか訪ね、今度はとうとう滋賀県彦根市までやってきた。もうずっと前から、私は彦根城前にある『埋木舎(うもれぎのや)』を見てみたかった

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大老・井伊直弼を訪ねて⑥ 村山たか⑴〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて⑥ 村山たか⑴〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

NHK大河ドラマの第1作目は、井伊直弼を巡る物語『花の生涯』1963年に放映されたもので、残念ながら私は観ていない。

井伊直弼は、彦根城の目の前にある埋木舎という小さな屋敷で人生の3分の1を過ごした。そして藩主となり大老となり、雪降る朝に脱藩浪士によって首を斬られてしまう。

真っ白で無垢な部屋住みから、赤備えの家臣として幕府を守ろうと必死に生きた。彼をたとえるなら、一体どの花なのだろう。

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大老・井伊直弼を訪ねて①(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて①(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

私が近畿地方で一番訪れたかった場所、それは彦根だった。

私の叔父は桜田十八烈士の玄孫と結婚したため、桜田門外の変には特に思い入れがある。

2021年。水戸市を訪れた私は、烈公と諡のついた徳川斉昭公の功績を知った。徳川慶喜の実家でもある。桜田門外の変、大政奉還。水戸藩の行動は歴史を大きく動かしたのに、水戸の人間は明治政府に誰1人居ない。

この水戸をはじめ、皇居の桜田門、彦根藩江戸屋敷跡、愛宕山

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大老・井伊直弼を訪ねて②(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて②(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

日本史、特に幕末好きの私は、時代を大きく揺るがした『日米修好通商条約』『桜田門外の変』の当事者・井伊直弼と、彼の治めた彦根に並々ならぬ関心がある。

井伊家は元々、遠江国(とおとうみのくに)『井伊谷(いいのや)』の出身。現在の静岡県浜松市にあたる。

関ヶ原の合戦で武勲をあげ、改易(没収)となった石田三成の所領を拝し、彦根へとやってきた。近江と呼ばれる彦根。遠江から近江へ行くとは、なんとも面白い。

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大老・井伊直弼を訪ねて③(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて③(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

幕末を大きく動かした井伊直弼。私は先週、彼をを育んだ土地・滋賀県彦根市を訪れた。

『一期一会』という言葉がある。井伊直弼 の広めた四字熟語で、意味は 生涯に一度限り。

直弼の茶の湯の集大成『茶湯一会集』の中で、この一期一会の心構えを説いている。彼は藩主の跡継ぎとして決まる前までの間、茶道を熱心に学んでいた。茶歌鼓(チャカポン)とあだ名がつけられていたほどだ。

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大老・井伊直弼を訪ねて④埋木舎⑴(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて④埋木舎⑴(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

2022年7月8日、元総理の安倍晋三氏が銃で撃たれて亡くなった。あれから2ヶ月、TVをつければ「国葬、賛成か反対か」と議論がなされている。

これらの報道から、私は日本に起こった歴史的事件を思い浮かべていた。江戸の大老、今でいう総理大臣の暗殺事件が起こったあの『桜田門外の変』である。

事変の当事者は、歴史の教科書に必ず出てくる 井伊直弼。その役職から、大老または掃部頭(かもんのかみ)と呼ばれてい

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大老・井伊直弼を訪ねて⑤埋木舎⑵〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

大老・井伊直弼を訪ねて⑤埋木舎⑵〜(滋賀県彦根市) 2022年9月8日

前回の『埋木舎⑴』では、「井伊直弼」から安倍内閣と阿部改革(老中・阿部正弘)を挟んで書くつもりであった。

元を辿れば、先週の彦根の旅で知りたかったのは『井伊直弼の人物像』である。埋木舎を訪れ、私が感じたことを気の向くままに書いてゆこう。政治を論ずるにはまだ力量が足りぬ。

【将軍継子問題の勝者】

前置きは長くなるが、まず歴史に触れてみる。

1858年、徳川の14代将軍を誰にするか?と議論がな

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