商業出版への道のり⑥
企画書が編集者に一斉送信される日
5月30日。
運命の日です。
私の企画書が600人~1400人の編集者の方に一斉送信されます。
プロデューサーの方から、配信日に、編集者の方からオファーが来なければ、それ以降、連絡がくることはほとんどないそうで、
<当日中に結果がでます>
とお話がありました。
小心者の私は、不安を解消するために、またこれまで企画のたまご屋さん経由で企画書配信された方のブログやツイートを読み漁ります。
そして、1400人もの編集者に配信されてもオファーがくるのは、一握りであることを知るのです。
配信日当日は朝から仕事でした。配信は午前中にされる。
何も考えないようにしようと、仕事に没頭していました。
仕事している間にきっと結果は決まってるでしょう。あとはもう天に任せるしかないのです。
そして、昼休み。
メールを確認すると
出版プロデューサーの方からメールが届いていました。
オファーがありました
オファーがありました。
オファーがありました。
おふぁーがありました…?
日本語が理解できませんでした。人間は信じられないことが目の前で起こると脳が一時停止するのでしょう。
文字が目の中に入ってきても、頭で処理できず、更に心にまで落とし込むことができませんでした。
メール画面をスクロールしていくと、
<ズームで面談を設定したいと…>
メール画面をそっと閉じました。
現実を昼休みという時間に、私は消化できず、仕事に戻りました。
仕事が終わり、家に帰ってから、もう一度メールを見てみます。
しかし
(これは、一体なんだろう。)
(本当のこと?現実?現実だとしたら早く返信をしなくては)
(本当かなぁ…)
と、いつまで経っても、これが現実だと思えませんでした。しかし、現実でも夢でも相手に返信しないわけにいきませんので、面談可能な日程をプロデューサーの方に送信します。
その後、すぐにプロデューサーの方が面談の日程を調整してくださり、
面談日が決まりました。
夢の中から醒めない現実と言えばいいのでしょうか。
頭の中は、
面談って何だろう…Zoomってどうやって使うんだろう…
これからどうなるんだろう。
商業出版への道のりは、終わることなく、続くことが決まりました。
オファーをくださった編集者の方に、出版プロデューサーの方に大きな感謝の気持ちでいっぱいです。
次回は 三者面談です。
つづく
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