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それでもデミアンは一人なのか?   感想文

ドクタは技術というものを信じていらっしゃるのですね

では、何を信じているのですか?

スピリットです

ここに濃縮された森先生の塊を見た

スピリット=魂=塊

所詮、何を並べ立てて説明したって何もわかることなんて1μだってない
百年シリーズ
Wシリーズ
WWシリーズ
通して強調されているテーマその一片を掠った一文
【人間】
それを位置づけるものは人間には掴めない
アニメの中のヒーローが自分のヒーロー的価値を永遠にわからないのと一緒
内側から外からの視点は不可能
私たちが今いるこの世界の外堀を出なくては
この世界の在り様が説明不可能ということ
やっぱり、上手く纏らない
つまりね、人間が人間について考えるなんて理論的に無理なの
宗教的観点や物理的、医学的観点の意味ではなく
本質
そこを問いかけられてるのが森先生の作品の端々に見えてくる
特にこの上記3シリーズに置いては真っ向から挑んでいる
そこがこの上なく好きな理由

デミアンは、やはり人間なのではないか

むしろ、人間だったら、少しだけ、がっかりかもしれない

この文章はとても印象的に残っている
この少し前の、文中に
『人間の頭脳が持っているアドバンテージ』
という、表現がある
人間の頭脳は優れているのか?
これも興味深いテーマであり、その後に
『人間だったらがっかり』
優と不が交差しているということ?
森先生の意図はいつも複雑で私を興奮させる
愛おしい思考だ

本編は (ここで本編説明するのがマルグリ流、読んでない人には何のこっちゃですね。すみません。)
さて、タイトルにもあるデミアンという生命体が何者なのか?
これは前記した【人間】についての定義模索そのものではないか
デミアンとは何者なのか
メカニックなロボットなのか
有機体で構成されたしかし【人間】ではないウォーカロンなのか
【人間】なのか。人間となんだ!
人間よりも人間らしく生産されていくウォーカロン達と
違いを明白にすべきなのか、淘汰されていくべきなのか
アドバンテージなんてあるの?
いつから猿はそんなにも偉くなったのか

そこに冒頭の【スピリット】という単語が浮いてくる
知ろうとすれば、指を伸ばせばその分遠のく逃げ水のよう

人間は理論だてられないことを『なんとなく』呑み込み
理解した面で過ごす
阿保の天才なのかもしれない
0と1で組まれた完全なプログラムにはできない阿保面こそ
人間の頭脳のアドバンテージ
というのは、どうだろうか

整頓されていないからこそのジャンパー線
アイデアを新地から鼻くそ一個でも生み出せれば
それは何よりも尊い

WWシリーズはまだ一作目
Wシリーズは全部読んだけれど、メンタル的に文字に起こせなかった
だからWシリーズも読み直して感想を書いていきたい
勿論、WWシリーズ次巻も手元にあるので読みます
幼稚で纏りのないインスピレーションに頼るばかりの感想文ですが
今後とも、お付き合い頂ければ幸いです

読んで頂きありがとうございます。 
                         

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