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「大倉コレクション 信仰の美」展(大倉集古館)に行ってきた

「大倉コレクション 信仰の美」展を観に、大倉集古館に行ってきました。

https://www.shukokan.org/Portals/0/images/exhibition/history/2022/20221101_shinko_flyer.pdf

↑このリンクは、今回の企画展のチラシのリンクです。


大倉集古館は、多分10年位前から行きたいと思っていました。行こうと思ったら、5年以上に及ぶ増改築工事に入ってしまったのです。再開館後も、何となく行くタイミングを逸していました。この11月から「普賢菩薩騎象像」(国宝)が展示されることを、確か夏頃に知り、いよいよ満を持して訪れた次第です。


建物に近づいた時点で、結構衝撃でした。どこのお寺かと思ってしまいましたが、中国古典様式の登録有形文化財だそうです。


大倉集古館外観

建物前の灯篭は、廃仏毀釈時の上野の寛永寺を支援した御礼に、もらったものだそうです。

庭にあたる部分にも、中国や朝鮮半島のものなど、いろいろ置かれていました。


朝鮮半島の羊さん


清代の香炉


亀さん。ちょっと顔が龍っぽいですね。


大倉鶴彦翁像

大倉鶴彦翁とは、大倉集古館の設立者である大倉喜八郎のことです。「お隣にどうぞ」系の銅像(洒落ではない)ですね。


入口の両側にも、ちょっと珍しい顔の仁王像(撮影禁止)があったりして、入るまでに意外と時間がかかりました。


で、いよいよ入っても、すごいものばかりで「ほえー」という感じでした。

お目当ての象乗り普賢は、羽織っているショールの裾に描かれた細かい金の模様、象さんにかかっている布の模様の細かさに驚嘆しました。

ある意味一番印象的だったのは、「法蓮上人坐像」ですね。あの目のパワーときたら。ちなみにこの像も、ちょっと面白い顔立ちでした。実際に法蓮上人が、そういうお顔だったのでしょうけど。

前述の仁王像も普通の仁王と顔立ちが違ったし、不動明王像でも、ちょっと見ないようなお顔付のものがあったりしたので、喜八郎さん、そういう一般的じゃない仏像(上人像は仏像ではありませんが)が、お好みだったのかもしれません。

あと、百万塔陀羅尼の実物が見られたのも良かったです。まぁどこか他の所でも見たような気もするのですが、中に入っている陀羅尼経をしっかり見ることができたので。「木版か銅板か議論が分かれている」とキャプションにありましたが、何となく銅板っぽい気がしました。まぁ銅板だと、公式には13世紀のコリョ(高麗)が世界初なので、それより500年くらい遡ってしまいますが。

そうそう、「山越阿弥陀図」も結構インパクトがありました。文字通り山並みの向こうに、どーんと阿弥陀様のお姿があるのです。

2階のテラスも、良い雰囲気です。


大倉集古館2階テラス

なお以下のサイトで、コレクションの一部の写真をご覧いただけます。


現在東博で開催中の国宝展と違い、国宝は1つだけですが、国宝展の半額(1000円)だし、割と空いているので、ゆっくり見られるし、お勧めです。



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