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日本人的視点で見たアンダルシア~映画「茄子 アンダルシアの夏」~

この映画はずいぶん前に一度観たことがあるのですが、割と良かった記憶があったので、また観てみました。


前回観た時は、夏のアンダルシアの暑さを経験する前だったので、「アンダルシアの夏って、こんな感じなのかなぁ」と違和感なく観ました。でも実際にアンダルシアの殺人的ともいえる夏の暑さを経験すると、ちょっとそれが伝わりきっていないようにも思えてしまいます。もちろんしっかり調査はしたのであろうし、ひょっとしたらちゃんと現地取材もしたのかもしれませんが、ちょっと物足りない。何ていうか、日本人的視点で見たアンダルシアとでも言いますか。


そして、なぜ主人公のペペが日本人顔なんだろうと気になってしまいました。他の登場人物たちは、お兄さんのアンヘルはじめ、一応スペイン人に見えるのに、ペペだけが日本人顔なんだよなぁ。


また、音楽がフラメンコそのものではなく、フラメンコ調なのも気になりました。なんかちょっと日本的アレンジが入っている。


とはいえそんな些細な傷はどうでも良くて、短編らしくコンパクトにまとまった良作だと思います。46分があっという間でした。自転車レースに詳しくない私ですが、その魅力の一端は感じとれました。特にレースの終盤が、シリアスさが逆にコミカルで、でも手に汗握る感じでした。


なお作中の茄子の漬物ですが、耳で聞いていると「茄子の浅塩漬け」と聞こえ、塩だけで漬けているようには見えないなと思っていたら、「アサディージョ漬け」でした。結構手間暇かかるのね。



続編も、近いうちに観てみようと思います。

見出し画像は、夏のアンダルシアの街並みと空です。多分、ミハス。


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