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「生誕260周年記念企画 特別展『北斎づくし』」(東京ミッドタウン六本木)に行ってきた

先日久しぶりに遠出をして、東京ミッドタウンまで北斎の絵を見にいってきました。


会期は2021年9月17日までです。このご時勢なので、当然のことながら事前に日時指定で予約する必要があります。一応当日券もありますが、まぁ予約した方が無難でしょうね。私は行く3日前に、ふと思い立って予約しましたが、希望の日時で普通に予約出来ました。


混み具合がどうかというと、どうしても並んでしまう作品はあるものの、人がいないところを先に見るようにして、行きつ戻りつ見るようにすれば、密にならずに見られます。


そういう意味ではコロナで否応もなく展覧会が原則日時指定になったのは、悪くはないかもしれません。ただ、思い立ってふらっと行くことが出来ないのは、面倒ですね。スマホがあれば、空いていさえすれば、その場での予約も可能ですが。


展覧会そのものをレポートしますと、最初の部屋が「北斎漫画」の全巻全ページコンプリートでした。垂れ下がっているバナーも壁も床も展示ケースも、すべて「北斎漫画」です。

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床である証明のため、自分の足を入れてみました。


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展示ケース

説明なしだと、何だか分からない写真ですね。


なお公式のnoteで、「北斎づくしバックストーリー」が公開されています。


最初は北斎の目の付け所の面白さと細かさに圧倒されていましたが、全巻全ページを見ているうちに、次第に飽きてきました。いや、本当にすごいし面白いんだけど、一気に見るものではないかもしれない。「全部見た」ということ自体に、意義が出てきてしまうというか。


ある程度の分量は実物を見て、あとはゆっくりおうちで本で見ても良いかもしれません。

↑文庫版。会場のグッズ売り場で見て、ちょっと欲しかったのですが、意外と高いので諦めました。


↑kindle版。上記のものとは出版社や編者は異なります。値段的に、これならハードルが低いですね。電子書籍なだけに、拡大もできるので、かえって良いかも。ちなみに「試し読み」だけでも、思ったより多くのページを見ることができるので、よろしければご覧ください。


ちょっと面白かったのは、各巻の最後に近いページ。

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今でも同じですが、別の本の広告が入っているのです。『煎茶早指南』って、今でもよくあるハウツー本の一種ですね。


しかし北斎の絵も細かいですが、それを再現する彫師も摺師も同じか、それ以上にすごいなと思いました。


2つ目の部屋は、北斎の絵を使った映像作品で、休憩室を兼ねています。ただ、スクリーンがいくつもあるので、電磁波もすごく、見ているとちょっとクラクラするので、長居は出来ません(@_@) 空間に設置されたスクリーンが和紙製のものだったとは、今、サイトを見て知りました。


3つ目の部屋は、「富獄三十六景」全点。サイトによれば、「藍の主版を用いた36点に加え、墨の主版を用いた10点の計46点で構成」です。「赤富士」の名で知られる有名なあの作品が、正式には「凱風快晴」だとは、初めて知りました。


「富嶽百景」の全点展示もありましたが、この頃になると、ちょっとふらふらでした。「全点見たことに意義がある」パート2です(^-^;


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年をとっても、ますます向上の意欲を高めていた北斎、見習わねばなりません。まだまだ私など、ひよっこでございます。


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