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2020年2月から5月にかけての休校について、映画「TOMORROW 明日」を通じて考えてみる

昨年2020年2月、首相の休校要請の結果、全国の児童・生徒の生活は、突然変わってしまいました。学校によっては、すぐに休校せずに数日だけ授業があったりはしたようです。でも3月中の授業が普通にあり、終業式があって春休み、という通常のパターンにはならなかったわけです。

「明日」や「来週」が必ず来るとは限らない、ということですね。友達と「明日」遊ぶ約束をしていたのに、ケンカした友だちに「明日」謝るつもりだったのに、「来週」の卒業生を送る会の出し物の準備をしていたのに……。その「明日」や「来週」は来ませんでしたね。

ふと、黒木和夫監督の「TOMORROW 明日」という映画のことを思い出しました。


1988年公開なので、結構古い映画です。長崎が舞台で、1945年8月9日の午前11時2分、つまり原爆投下までの24時間を描いたものです。

戦時中ではあるものの、人々は結婚式を挙げ、子どもを産み、ささやかな喜びや悲しみの最中にありました。誰もが皆、明日が来ることを疑っていません。でもその明日は来なかった……。というか、思っていたものとは全く違ってしまったわけです。

もちろん、突然休校になったことと、原爆投下を同列に語るわけではありません。でも東日本大震災の時にも痛感しましたが、自分が勝手に思い描いている普通の「明日」が当然来ると思いこんでいたら、とんでもないしっぺ返しをくらうということです。

その日その日、今日を、そして今この瞬間を大事にしなければいけないと、自戒を込めて思います。お互い、「明日やろう」ではなく、「今日、今からやろう」と考えるようにしましょうね。

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