猫転ける
昨日は休みで家にいました。あっ、ランチは行きました。夕方の6時にもなると、電気をつけないと真っ暗です。
仕事のときは、猫はお留守番です。やさしい飼い主なら照明をつけておくのかしら。
ストーブはタイマーを設定してつけておくのですが、照明まではやさしくなれません。
でも、いくら猫でも、一匹、暗い部屋にいるのはどんな気持ちなんだろう。
地震や津波などの大規模災害が起こっても、猫がいるから避難所には行かないつもりで、猫の餌もおやつも猫砂も用意しています。
何かあったら、まずは家に帰ることを第一に考えているわたし。猫のマールにはわたしの愛は伝わっているのかしら。
まあ、弱そうにみえるマールを助けるのが、わたしの義務だし、権利です。
今日も寒いという予報です。よろしくお願いいたします。
マスク下透ける般若に歩を返す
(ますくした すけるはんにゃ ほをかえす)
季語は「マスク」です。
目は笑っているように見せていても、案外、口元の歪みって、マスクを透して見える気がします。
ゾクゾクっとしたら、ピュイと方向転換するわたしです。
でも、よく考えると、マスク生活が始まってから知り合った人たちの素顔を知りません。知らないのに見える。
能面は見る角度とか、見る側の心情によって違う表情を見せます。勝手に妄想している、同僚たちの素顔を見る日は来るのかしら。
恋こころ火種を誰も知らざらむ
老いの恋松ぼっくりの二個三個
(こいこころ ひだねをだれも しらざらむ) (おいのこい まつぼっくりのにこさんこ)
季語は無視の句です。知り合いが恋に堕ちたらしく、まさに老いらくの恋の真っ只中。
思わず詠んで気づく。そうかあ、わたしには老いらくの恋とは、松ぼっくりが二個か三個燃える程度のものなんですね。
着火材になる松ぼっくりですが、激しく燃えても、すぐ消えてしまいます。どっしりした木に火が移ればいいのですが。彼女の本心、芯の部分はどんな木なんだろう。
妄想しながら高みの見物、他人のドタバタは端から見ると楽しいものです。
春の炉や陣どる猫の尻温くし
(はるのろや じんどるねこの しりぬくし)
季語は「春の炉」です。
ストーブ前を陣取って、お尻が火傷しそうなほど近くで寝ている猫のマール。モフモフとある毛のおかげで、熱さを感じないのかね。
侘び住めば猫に弾まんお年玉
(わびすめば ねこにはずまん おとしだま)
季語は「お年玉」です。
お年玉をやるべき対象の姪っこや甥っこは、遠くに住んでいます。今年は手作りバックを渡しました。
ひとりでいると、つい身近で、大切な存在のマールへのお年玉を弾んでしまいます。
親ばかです(笑)。
節分や弾んで見せる猫転ける
(せつぶんや はずんでみせる ねここける)
季語は「節分」です。
これは昨年の節分を詠んだものです。節分の豆についていた赤鬼の面をつけると、面白いのか、それとも怖いのか、妙に昂奮して走りまわっていました。
体を斜めにして、大きく見せようとしていたので、たぶん怖かったのでしょう。
でも、伽になる猫は可愛いもんです。
ところで、これは昨日のランチです。思わず「どんだけ~」と昔を懐かしんで、叫びたくなるほどのボリュームでした。
日替わり定食、1018円です。ご飯と味噌汁はお代わりができます。
週に一度か二度か、買い出しに行ったら立ち寄る食堂です。もし、こんな店が家の近くにあったら、毎日、通いたいです。
たらふく食べて1000円ちょっと、主食は日に一回なので食費が助かるのになあ。