見出し画像

第50回:中国ではなぜAI が発達したのか?

 中国はAI が発達している! なんてよく聞きますけど、本当?と思っている人多いんじゃないでしょうか? 今日は、そんな中国と世界のAI 事情についてお話をしていきたいと思います。

 まずは下の表見てください。 各国のAI アクティブ・プレイヤー(「一部の業務をAI に置き換えている 」ないしは「一部の業務でAI のパイロット運用を行っている」)を見てみます。

(出典)ボストンコンサルティンググループ(2018)「企業の人工知能(AI)の導入状況に関する各国調査」総務省のHPより引用
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd112220.html

 こう見ると中国のAI 普及率が圧倒的です。AI はデータ量が勝負なので、「圧倒的な人口」、「圧倒的な企業数」、「圧倒的なアクティブ・プレイヤーの数」この3つを持つ中国が、もう絶対に負ける事が無い!というのが分かると思います。

今、世界各国が「中国包囲網」とか「今更」の事をやっていますが、 AI はもう人間の能力を超えていますので、これからの科学技術は「AI」を軸に進んでいきます。 つまり、よほどの技術のブレイクスルーが無いかぎり、「中国」の科学技術は「日本」より早く進むのです。

 また、これから「中国への経済制裁」とかが始まりそうな機運がありますが、これも無駄です。 丁寧に経済ニュースや決算等を見ていけばわかりますが、世界の金融大手がマーケットで負け始めています。 野村証券なんかはもう危機的状況です、今つぶれたというニュースが出ても私は驚きません。

 なぜこんなことになったのか? 

  実は、相場の世界は、極論すれば「ゼロサム」ですので、金融大手が負けている代わりにどこが勝っているからです。 そして、市場で勝っているプレイヤーは中国です。 一応私は、根拠を基に思っています。これは「私の市場研究の成果」なので内容は誰にもいいませんが、、、。

 じつは、金融の世界では「人間」はほとんどトレードせず、「AI」がその役割を担っています。 つまり「AI」が発達している「中国」が「圧倒的な利益」を獲得している可能性が高いのです。

 今までは、「AI 化」に出遅れた野村証券をはじめとする「日本」の金融業界が「カモ」にされていますが、近年、欧州の金融大手「クレディ・スイス」ですら、赤字を垂れ流して倒産までいってしまいました。

 私の見るところでは、中国の金融機関に対する最後の砦が、「JP モルガン」、「ゴールドマンサクス」、「バークレイズ」です。 この大手投資銀行3 社が中国のAI に勝てなくなった時、世界金融は「中国」の手に落ちるのです。なんというか、ゴールドの相場は、もう完全に中国のコントロール下な気がしてます。ほんと、残念なことではあるのですが……。

 では、なぜ中国がここまで圧倒的なAI 力を手に入れる事ができたのでしょうか? 答えは、下の表にあります。

(出典)ボストンコンサルティンググループ(2018)「企業の人工知能(AI)の導入状況に関する各国調査」より引用総務省のHPより引用
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd112220.html

 これを見ると中国はまんべんなく、すべての産業にアクティブ・プレイヤーがいる事がわかります。 実は中国、その経済発展のスピードが早すぎてインフラが追いつかない時代が続いています。一番いい例は医者です。

 中国の医療は一気に発展しましたが、その最新の医療を学んだ医師が極端に少ないのです。 それは、医療の教育機関が少ないという理由もありますが、毎年一定数の数(大学の数)しか医者は増やせないの事が主因です。 そして、従来の医者は、古い知識しか持ち合わせがなく、全く役に立たないのです。

 これは、エンジニアや他の分野でも同じ事で、中国では「圧倒的に」人的リソーセスが不足しているのです。 だから、中国は日本から大量に学者を引き抜くのです。

 それをカバーする為に考えた対策が「AI」です。 北京オリンピック前後で、人的リソーセス不足で経済が停滞しはじめましたが、 これに危機感を感じた中国共産党で、人的リソーセス不足を解消する為に「AI」の研究を始めたのです。 ここらへんは、私の独自調査の部分も多いのですが、このタイミングは自信があります。ソースはマーケットに関わる所なので秘密ですが)w。つまり、他国に比べて「圧倒的」にスタートが速かったのです。

 さて、翻って「日本」の話。 今、日本で「AI」といえば、「Google」が使ったエンジン(サブルーチン)を使ってプログラム書いているだけです。 私がやっていることも「同じ」で、こんなものなんて「Python」が分か
っていて、本気で取り組めば三か月もかからない代物です。 それに比べて「中国」は、「そのエンジン」を作る方で「技術のTOP」を引っ張っているのです。 確か、AI の論文数は中国が世界一だった気がします。うろ覚えですが……。

 それに対して日本では、「Google」のエンジンにただ乗りしてソースを書くだけの「AI」ですら挑戦しようとしない人が多数派です。 ここらへんが「専門家」と呼ばれるコメンテーターが日本の将来を暗く見ている根拠なのです。

 ということで「AI」、皆さんも怖がらずに始めてみませんか? ここらへん分ってないと、もうエンジニアとしてはポンコツになってしまいますよ?

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!