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「好き」と「得意」はどれくらい関連性があるのか

まだ大学生のころ、就活の面接で「『好きなこと』と『得意なこと』どちらを仕事にしたいですか?」と聞かれた。「私とっては同じことです。」みたいなことを答えた気がするけど (好き⇄得意だと思っていたので)、今はちょっと違う気もする。

好きでも両想いになれないことがある

私自身のことを可視化してみた

好きでも得意になれないことがある。なぜなら「好き」と「得意」は本質的に異なるものだから。「好き」は絶対的なもので、「得意」は相対的なものだと思う。そこに他人との比較とか評価が関与しているかどうか。

私は数学や美術が苦手だが、嫌いという訳ではない。通っていた学校でどうしてもテストの点数や成績が芳しくなかったので、周りと比べてしまってなかなか「得意」と思えるマインドが形成されなかった。

しかし、環境やフィールドを変えるとそれが強みにすらなることがある。例えば日本人のPISAの数学スコアは世界的にみても上位である、だから私も胸を張って数学が得意だと言ってもいい。(?)
それに苦手意識が強くてもなお好きでいられるものは、本当に好きなんだと思う。いろいろ挑戦してみて、何が自分の中に残るかテストしてみるのがいいと思う。

「自分は何をしたいかわからない」への答え

挑戦を続けると「苦手と得意」「好きと嫌い」の振り分けが進んで、その精度が上がるんじゃないだろうか。「自分は何をしたいかわからない」というが、それは自分の「好きと得意」の粒がまだまだ粗いことを意味してはいないだろうか。興味→好きになりきれていないのではないだろうか。

私がまだ短い社会生活の中で何となく気づいているのは、月並みな表現だけど「好きなことを仕事にするほうがいいな」ということ。それで自分の得意を評価してくれる職場だったらなおよい。でも「得意」だけを軸にしてしまうと、それが他人との比較に依存する分自分のコントロールできないところで脆さにつながってしまうなと。

なにより「強い興味・好き」はその人の「目指すべき姿」とか「人生のミッション」とかを方向付ける強い力を持っていると思う。人生の多くの時間を仕事に費やすなら、個人の目指す方向と仕事(会社とかプロジェクトとか)の目指す方向ができるだけ近いほうが幸せに生きられるんじゃないかなと思った。

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