Marginal Topos

ドイツ在住、ヨーロッパを中心にvintage, used clothingやobjec…

Marginal Topos

ドイツ在住、ヨーロッパを中心にvintage, used clothingやobjectなどを蒐集。 物のもつ造形力やインスピレーションに価値を置き、詩的な感覚で手に取ることを大切にしている。 自由で多様な“narrative“(物語)を感じられますように。

最近の記事

覚書 2021年秋

毎週末は大体どこかしらで蚤の市が開催されていて、私の住むDüsseldorfはもちろん、近郊の街へも繰り出したりします。 最近行く蚤の市を変えたこともあり、ご無沙汰していたディーラーさんにとある蚤の市で昨日久しぶりに再会。 「最近見かけへんかったけど、元気にしてたん?」 (なんとなく関西弁喋りそうなオジ様です笑) 軽い挨拶の後はいつも1人にしてゆっくりと見せてくれるスタイル。 ドイツに来てびっくりしたのがこの配慮をしてくれる人の多さ。 もちろん色んなスタイルがあって良

    • Die Brücke/ブリュッケに寄せて

      タイトルにある「Die Brücke/ブリュッケ」とは周知の通り、20世紀初頭、ドイツ・ドレスデンで結成された芸術家のグループである。 「青騎士」と並ぶ、ドイツ表現主義の一つとして知られているが、これまで絵画の世界で通説であった目に映るものを写実的に描く、あるいは19世紀後半から印象派と呼ばれる、外光の元で光や空気の移ろいなどを捉えて描く作風とも一線を画すものである。 表現主義=Expressionism、すなわち内側から現れる感情や情動など内面的・精神的な世界を表現する

      • prologue

        Marginal: 余白の 境界にある Topos: ギリシャ語で“場所”を意味する 物の価値について、最近よく考える。 この間まで脚光を浴びていなかったはずなのに、いつしかトレンドになり、人気を博し、みんながこぞって欲しがるようになる。 オシャレな人や著名人がおすすめするものは、「きっと良い物に違いない」し、「流行っているし欲しいな」ってそんな風に思えてくる。 同じ物を他人も持っているという安心感や連帯感も確かにあるだろうし、ブランドのロゴやアイコニックなシェイプ

      覚書 2021年秋