【HIPHOP】NORIKIYO feat.曲おすすめ5選

1.選曲の経緯と基準 

 6月初頭の緊急事態宣言解除以降、仕事が忙しくなり、noteへの記事投稿が出来ない状態になっています。ただ、嬉しいことに過去記事の閲覧数が徐々に伸びてきて、全記事の閲覧数合計が間もなく1万viewを超えそうになっています。直近1ヶ月程度のペースをみると、あと1週間程度で超えてくれそうなので楽しみです。

 当然、記事によって閲覧数は異なりますが、好きなアーティストであるNORIKIYOのおすすめ曲を紹介した記事が順調に伸びてくれているのは特に嬉しい点です。2020/7/25 14:16時点で1,500viewを超えていて、全公開記事の内、見事第2位の閲覧数になっています。この記事を投稿したのは約8ヶ月前の2019/12/08なので、公開日数を240日と換算した場合、1日平均6~7viewを得ていることになります。特に6月以降は週間平均130view(1日当り平均18view)と閲覧数が伸びていて、とても嬉しい状況です。

 NORIKIYOに興味を持って、記事を見てくれている人たちが一定数居ることを知り、せっかくならば「①NORIKIYOの魅力をもっと知って貰いたい」し、「②他の格好いいHIPHOPアーティストも知って欲しい。」と思い、前回とは別の観点からNORIKIYOのおすすめ曲を紹介してみます。

 昨今のコロナ禍でライブ開催が難しく、私自身も今年はまだ一度もライブには行っていませんが、昨年はNORIKIYOの2枚のフルアルバム「馬鹿と鋏と」と「平成エクスプレス」のリリースがあり、全国でライブツアーをしていました。その頃、私は仕事が嫌すぎて現実逃避をしたかった時期だったので、可能な範囲で全国各地のライブに参加しました。実際に参加したのは以下の5公演です。本当はZORNとのツーマンライブ(広島)にも行きたかったですが、仕事の都合上、不可能だったのが今でも悔やまれます。

<昨年参加したNORIKIYOのツアーライブ>
 ①2019/5/3 :AKLOとのツーマンライブ(宮城・仙台)
 ②2019/5/5 :SALUとのツーマンライブ(北海道・札幌)
 ③2019/5/24  :THE CAFEライブ(東京・町田)
 ④2019/7/6 :MACCHOとのツーマンライブ(大阪・心斎橋)
 ⑤2019/8/23  :ツアーファイナルライブ(神奈川・川崎)

どうせなら、この5公演であったこぼれ話も記事に書きたいと思ったので、今回の選曲の基準は以下の3つにしました。

<選曲の基準>
 ①複数のアーティストが歌う曲(feat.曲)
 ②2019年のライブツアーに関係する曲
 ③Youtubeで公式のPV等がある曲

2.おすすめ曲5選・雑紹介

 (1)百千万 AKLO+NORIKIYO

 超絶いかしたラッパーのAKLOとNORIKIYOによる2人共同のアルバム「New Drug」(2019/7/10発売)の収録曲です。Japanese HIPHOPの名プロデューサBACHLOGICのフルプロデュースアルバムで、タイトル名通り、中毒性の高い曲を収録しています。私は「Radio」という曲を気に入り、特にヘビロテしていました。

 この「百千万」は2019/5/3のAKLOとのツーマンライブ(宮城・仙台)で始めて発表されました。歌い終わった直後に、2人が共作のアルバムを制作中と発言し、観客は大盛り上がりになっていました。また、ツアーファイナルでは、AKLO、NORIKIYOに78年式の般若、30歳前後で最も勢いのあるZORNを加えたRemixが発表され、会場が一気にロックされました。特に、NORIKIYOがRemixのために書きおろしたリリックは、Twitterで活躍するシーンの大物Zeebraを痛烈に批判する内容になっており、NORIKIYOの特徴の1つである毒の強さに会場中がくらっていました。しかも、この内容をSummer Bombに出演している般若とZORNの横で歌うところもまた痛快です(恐らく、NORIKIYOは彼らどのステージやフェスに出ようともそれを批判する意図は無いと思いますが)。

インターネットでシコんな イカくせぇな 曲で聞かせろって発言は  呟く度ダサさが隠せ無い 俺RAPして稼ぐぜ百千万 Summer Bomb なんか行かねぇわ うざってぇな オファー受けても当日忘れちゃう

 (2)一個 NORIKIYO feat.SALU,4WD

 2013/3/8リリースのEP「断片集」の収録曲です。この曲は、2019年のツアーで恐らく歌われていません(もし、私が参加していないライブで歌われていたら教えてください)。2019/5/5のSALUとのツーマンライブ(北海道・札幌)で、アンコールになった際に、NORIKIYOが「俺とSALUと言えば?」と観客を煽ると最前列に居た女性が「一個!!!」と叫んでいたことが印象的だったので選曲しました。女性の発言に対して、NORIKIYOは即座に「いやリリック覚えてねえよ笑」と返してたのが面白かったです(あと女性とは別の方が「欲望の街」NORIKIYO feat.SALU,T.O.Pと叫んでいて、それに対してもNORIKIYOは「だから歌えないって笑」と返してました)。

 結局、その日は「RGTO」のRemixを歌っていました。ただ、SALUが幼少を過ごして育ち、別れを告げた街である札幌で、相模原のドンNORIKIYO(SALUが命名)と行うツーマンだったので、「一個」や「欲望の街」、「STAND HARD」を生で聴いてみたかったです。ちなみにSALUが初めてライブでギャラを貰った相手はNORIKIYOらしいです。これは、2017年のBouquetツアーファイナルでシークレットゲストだったSALUがステージ上で言っていました笑。そんな2人が共演する新曲を最近聴けていないので、久しぶりに共演を果たして欲しいです。

 (3)一網打尽 韻踏合組合 feat.NORIKIYO,SHIGO★西成,漢

 アンダーグラウンドのJapanese HIPHOPシーンを代表する曲と言えば?とアンケートを取ったら、恐らくこの「一網打尽(REMIX)」に一定の票が集まると思います。大阪を代表するHIPHOPクルーの韻踏合組合の代表曲「一網打尽」を、同じ大阪・西成のフッドスターSHINGO★西成と東京・新宿のダークヒーロー78年式の漢、そして相模原の折れっ鼻の眼鏡79年式のNORIKIYOがREMIXするというのは、HIPHOPファンからしたら垂涎ものだと思います。

 実際に、この曲はライブでも大盛り上がりするモンスターチューンの1つで、NORIKIYOは殆どのステージのセットリストに入れてる曲だと思います。私が生で観たライブで、一網打尽を全く歌わなかったことはなかった気がします。

 そんなテンションMAXにしてくれるモンスターチューンを、バンドセットで歌ってくれたのが2019/5/24のTHE CAFEライブ(東京・町田)です。いつものライブなら、バックDJを務めるDJ DEFLOによる巧みな技術に支えられて、NORIKIYOの高いパフォーマンスが実現してるわけですが、このTHE CAFEライブはNORIKIYOの友人が経営する飲食店で、友人が結成しているバンドとのセッションで行われるというかなり珍しい形式でした。何度も音源や生で聴いてるはずの曲もバンドでアレンジされることで、初めて聴くような感覚になり、とても新鮮で楽しいライブでした。そのライブの様子がYouTubeに上がっているので、こちらも是非見てもらえればと思います。

 このライブでは、最前列にいる地元の友人らしき人たちに茶化されて、少し恥ずかしそうにしているNORIKIYOや会場に来ている子供たちに配慮して最前列まで誘導するNORIKIYOなど、今まで観たことなかったNORIKIYOの新しい一面を知れて本当に良いライブでした。

 (4)俺達の唄 NORIKIYO feat.MACCHO

 神奈川・横浜の大怪獣ことMACCHOが客演として参加した曲で、2019/3/1リリースの9thアルバム「平成エクスプレス」に収録されています。恐らくMACCHOは、78年式の中で最も早く世に出て、今もなお全身から放たれるオーラと分厚い声量や高い技術に裏打ちされたパフォーマンスで、ステージで圧倒的な存在感を出してくれます。そんなアーティストとしての凄さを間近で観ているからこそ、NORIKIYOはMACCHOのことを非常に尊敬しており、この曲を出来たことを本当に喜んでいるようです。

 実際、2019/7/6のMACCHOとのツーマンライブ(大阪・心斎橋)では、「俺達の唄」で感極まったのか、一旦止めて、頭から再度やり直すという場面がありました。これは、何時でも安定したパフォーマンスをするNORIKIYOにしては珍しいシーンでした。

 また、NORIKIYIOは他の公演でMACCHOが居ないときでもMACCHOのリリックを歌っていました。恐らく、NORIKIYOが他人のリリックをカバーするのは、花水木ツアーファイナルで、「BES君は居ないけど。特別に。BES君を待って。」という言葉で歌い始める「2Face」NORIKIYO feat.BESでのBES(因みにBESも78年式)のリリック以来では無いかと思います。プロ意識が高く、ライブでお客さんに楽しんで貰うことが大切と度々発言するNORIKIYOにとって、他人のリリックをおいそれと歌うのはリリックを書いた人や聴いてくれるお客さんに対して失礼に当ると考えているのかもしれません。そんな中でも、大切な曲のため敢えて、全リリックを歌っていたが、ようやく憧れのMACCHO本人とライブで歌えることに感動する姿は観客も引き込まれてしまい、会場の一体感を高めることにつながった気がします。

 (5)PAPER,PAPER BRON-K feat.NORIKIYO

 2019/8/23のツアーファイナルライブ(神奈川・川崎)で、NORIKIYOがリーダーを務める相模原のHIPHOPクルーSD JUNKSTAのメンバーでるBRON-Kと歌った曲です。相模原の吟遊詩人ことBRON-Kの詩的なリリックと落ち着いたトーンの声が印象的で一度聴くと中毒になりそう曲です。

 ツアーファイナルは、平日の夜であったこと、また昨今のMCバトル・ブームで若年層のファンも増えつつあるからか、2017年のツアーファイナルよりも全体的にファンが若返っていた気がします。ライブの前半に般若・ZORN・AKLO・AK-69等々の有名なラッパーが出演し、ボルテージがどんどん上がっていきました。中盤には、ゲストとして登場した田我流 feat. Stillichimiyaによる「やべ~勢いですげー盛り上がる」で、曲名通りすげー盛り上がり、観客のテンションは最高潮になっていました。

 そういった状況の中で、BRON-Kが登場して、私のテンションは更にあがりました。最近、音楽活動をしている様子が殆どみられず、音楽を辞めてしまったのかと思いましたが、無事生きてて、また観客の前で歌ってくれただけでも大変嬉しかったです。NORIKIYOはAbemaの漢さんぽという番組に出演した際に、「SD JUNKSTAは解散した。」と発言していましたが、ライブや新アルバムの楽曲にSD JUNKSTAのメンバーを起用しているところから、本音では皆んなでまたライブがしたいと考えているのではないのかなと勝手に想像しています。何時か、SD JUNKSTAの名曲である「人間交差点~風の街~」をフルメンバーで歌う姿を生でみたいので、気長に待っていたいと思います。

3.まとめ

 今回は、2019年のNORIKIYOのライブツアーに関係している曲から選曲を行いました。参加したライブの様子を思い出しつつ、改めて各曲を聴いてみると思い出が塗り重ねられて、より心に残る気がします。

 次のHIPHOPネタの記事は、流石にNORIKIYO以外のアーティストについて書いてみたいと思います。もし、興味をもてましたら、また御覧ください。

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