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日報 3月5日 自分の間合いを大切に

記入者:かくなみ みほ


駅構内の階段を登りながらでも、
共感できる人の活動に「いいね」と伝えられるようになった。

その人の活動を、
その人のことを知らない人にも「シェア」できるようになった。

光の速度で新しい情報を得ることができるし、
それを一瞬で広めることもできるようになった。

わたしも漏れなくその機能のご相伴に預かっている。

知り合いの投稿した作品を見たり、剥き出しの感情を読むと、
わたしはひとりしっとり感動します。

そして、「共感しているよ、応援しているよ」
という気持ちをこめて「いいね」や「スキ」を押します。


リアルな世界には、
「いいね」や「スキ」のボタンはないので、
リアルなコミュニケーションをとります。

「いいね」や「スキ」では補いきれない気持ちを表現する方法が、
リアルな世界には沢山あります。



風邪をひいた近所の友だちへ、
「お大事に」と、メッセージを送ることもできる。
でも、その友だちの家まで歩いて行って、
リンゴとバナナ、それから魚肉ソーセージなんかを渡して、
「ゆっくりしなよ」と、顔を見て帰ることもできる。

簡単にコミュニケーションがとれる時代だからこそ、
“相手の温度を感じとれる距離”でのコミュニケーションを大切にしたい。

自分と相手の「間合い」を感じて、
「自分と相手の気持ちが重なるところ」を見極めたい。



相手によって、きっと間合いは異なるんです。

生卵を割る時の、卵と自分の間合い。
薪を割る時の、薪と斧と自分の間合い。

習字をする時の、筆と自分の間合い。
ペンを持つ手と、ノートとの間合い。

仕事中の、お客さんとの間合い。
苦手な人との間合い。
好きな人との間合い。



力を入れすぎたら壊れてしまうし、
無関心すぎたらホコリをかぶる。

それぞれが持っている間合いの、
ちょうど重なるほどよいところで、
うまくやっていきたいものだなぁ。

しかしそう容易くいくものでもないから、
わたしはその都度、思い知らされます。
人はみんな違う。
同じ人なんて一人もいないんだ。と。



だからみんな、
自分なりの間合いで生きてよいのだ。
自分の間合いを大切にできたら、
きっと自分とは違う相手とも、気持ちよく過ごせるのだ。

「いいね」、「スキ」、「シェア」、
君たちとも気持ちよく付き合えると思うんだ。




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