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2022年はVtuber業界にとって2017以来最も重大な年となった

2022年ももうすぐ終わりですね、震える。

どうでもいい個人的2022年Vtuber推し活

今年は20年や21年ほどガッツリVtuberを見ることは無くなったものの、ゆるーく生活の一部として定着してきたかなって感じです。主にぽこぴーやおめシスといった動画勢がメイン。リアタイ出来るときは船長、るーなたん、サロメ嬢、委員長を中心に視聴してました。私の生活におけるVtuberの位置づけは『アニメ』視聴の時間がそのまま『Vtuber』視聴の時間に置き換わった感じです。
Vtuberをながら見している人も多いと思うんですが、どうしても映像作品であり受動的なコンテンツである『アニメ』とは相性が悪いと思います。例えば私の様にブログや仕事をしながらVtuberを流しっぱなしにするということは全然出来ると思いますが、『同時視聴以外』でアニメを見ながらVtuberも視聴するという事は中々難しいと思います。

一方で同時視聴はアニメとVtuberを両立できる貴重なコンテンツなので面白いですよね。過去の作品も含めて同時視聴をもっと企業は活用していくべきでは?と思ったりします。スバルのクラナド同時視聴好きでした。

2022年も色々な出来事がありましたがとりあえず俺的重要ニュースということでつらつらと書いていきたいと思います。

俺達のピーナッツくんがアーティストとして認められてきてる件

今年のピーナッツ君は凄かったですね。元々音楽面の評価は高かったですが今年はいよいよその才能が爆発しました。いえーい。

刀ピーXmasは遅効性の毒

まずリリース自体は21年クリスマスなんですが年末にやった刀ピークリスマスがじわじわと浸透してきて、22年年明けにかなりバズってました。一気に再生数が伸びてピーナッツくんの動画の中でも人気ナンバーワンとなっています(600万再生)。まとめ動画も伸びておりにじさんじ内でも結構話題になっていたので耳にした人も多いんじゃないでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=ja2zi8SREBc


ONAKA NO NAKA

その後も2/20にはMoment Tokyoと組んでXRライブONAKA NO NAKAを開催。MMTとは新アルバムのライブにも繋がってきます。

https://www.youtube.com/watch?v=am9_BDCyjLU

Heavenly X出演

3月にはWWWの新イベント「Heavenly X」に出演。


ヒップホップイベント『POP YOURS』『RASEN』出演


さらに2022年5月にはガチヒップホップイベントのPOP YOURSに出演。

6月にはRedBullプロデュースの企画RASENにも出演してます。
完全にアーティストさんですね(狸的煽り)。ピーナッツくんのもつ独自のアーティスト性が認められてきたなとちょっと感動しました。

新アルバム『Walk Through the Stars』リリース

6/1には新アルバム「Walk Through the Stars」をリリース。今回はnerdwitchkomugichan,玉田デニーロさんとタッグを組んでの制作でした。個人的にはアルバムのラストの方で「PetbottleRocket」の終わりからリード曲の「Walk Through the Stars」のイントロに繋がる流れが死ぬほど好きで、後ろの方ばっかり再生してますw あの何かアニメの最終回演出みたいな流れがいいんですよね。ラス曲に相応しい名曲と思います。

そしてアルバムリリース後には付きもののツアーイベントを開催。今回は東京、大阪、バーチャルの三か所で開催でした。

リアルライブも勿論良かったんですが、驚いたのは最後のバーチャルライブ。これのクオリティはガチで凄かった。MMTといえばKizuna AIのライブでも一緒にやっていることで有名ですが、今回がその最新版、最高峰が今回のライブだったんじゃないでしょうか。リアルライブを超えたと感じる数々の演出が凄かったですね~。Vだからこそできるこういうライブがもっと増えて欲しいと切実に思います。

上半期を中心に今年はアーティストとしての活動が多かったピーナッツくん。準備も相当大変だったらしくかなり前から普段の動画撮影+準備で慌ただしかったようです。珍しくぽんぽこさんから休みを貰えてましたが…

親近感しか湧かない。

もちピーはありますか?

パラウォで一緒に寝泊まり(意味深)したり、ライブでもいつもゲストに呼んで頼りにしているのがもちひよさん。少しうちとけてきたのかな? あとは新アルバムやてぇトレのハロウィンコスでやひママともほんの少しだけ絡みがあったのもほっこり。女っけがないですからね、豆は。

【界隈話】接続数煽りがちょっと過剰になってきてる件

何か最近目に付く所(酷いとコメント欄)に平気で接続数を持ち出してくる人が増えたなって感じでちょっと辟易気味です。同時接続数はあくまでKPIの一つに過ぎないということ&こういうのは場末でやるべきだろって思っちゃいますね。(たまにネタにしてるおま言う)
恐いのが接続数至上主義みたいな人で、一番強い配信者を盾にして周囲に煽りちらかしてる人がいるんですよね。いや、それは違うやろと。別に接続数低くても(広告)再生数が高ければいい話だし、もっと言えば他でマネタイズが出来てれば問題ないって話です。というか別に自分で稼いだ数字でもないのに戦闘力みたいにして言い争ってるの流石に不毛では……。そもそも狭い上に新参者の業界なのでお互い仲良くやってる方がまだ良いフェーズですよ。過当競争になったら嫌でも蹴落とし合いになりますからね。

【界隈話】煽り合いの原因になっているのは悪質ニュースサイトの影響なのか?

今年に入ってからやらおんやオレ的ゲーム速報@刃といった所謂ニュースサイト、もっと言うとゴシップを中心にした悪質アフィリエイトサイトにvtuberが取り上げられる事が増えました。他にも滝沢ガレソさんみたいなtwitterアカウントにも取り上げられるようになりましたね。
一時期はYoutubeにもVtuberの炎上だけを取り上げるようなチャンネルもありました(悪質なのはほとんど閉鎖済み)。
大物YoutuberコレコレさんのタレコミネタもVtuberが増えたというか、誰とは言わないですが、何故か自らネタを持ち込んでくるVtuberさん自身もいたりして……。

今年は別ジャンルのファンを取り込もうとする動きが増えた気がする

正直に言うとこの動きが良いのか悪いのか判断が付かないところがあります。ソシャゲで人気のウマ娘、グラブル、FGOといったこれまで関わりの少なかったジャンルに手を出すことが増えた気がします。あとは公営ギャンブル、競馬や競艇、オートレース。新規のソシャゲのPRでも使われることが増えました。突然の声優起用とかもありますね。また料理配信なんかも別ジャンルといえるかもしれません。こういった流れは他ジャンルのファンが流入するからいいことだという考え方もありますが、一方で芸能人が別ジャンルに語りだすと炎上するみたいな話もあるので一概にやったれやったれともならないんですよね。あとは目立ちすぎると究極的には必ず「〇〇ウザい」という反対の流れになるのは世の理です。
地味に少しずつ反感を買っていたのが、何かのきっかけで突然爆発して一挙に反転攻勢になるから恐い。いわゆる手の平クルーですね。

にじさんじとホロライブは昔から協力関係にある(メガネクイッ)

なぜか対立軸で煽る人が多いですが、ホロライブ初期においてにじさんじとの絡みは普通のことでしたし、今でも別に全然やってたりします。〇〇に吸われたなどと悪意的に書く人がいますが、感覚的には古いファンほどVtuber村という認識が強く持ちつ持たれつだったりします。
すいせいのライブに委員長が出てきただけで「歴史的出来事」みたいにまとめられてたのには苦笑い。委員長、ほんひま、あくあ、船長で桃鉄したのもつい最近でしょ(およそ2年前)

毎日配信はやり過ぎだったんだ…疲れてやがる

おうち需要が増えた20年からVtuberも毎日の様に配信することが増えました。特に企業勢ではそれが当たり前みたいになってて明らかに無茶のし過ぎから故障発生といった人が増えてます。
声優であれば代わりはいくらでもいるって感じに供給されますが、Vtuberは演者のパーソナリティと密接に絡まっているので声優業界ほどコロコロと入れ替えが出来ません。というかそれをやろうとして失敗した企業が続出した過去があります。

ほとんど毎日配信だったうさだぺこらさんや大空スバルさん。かなり深刻に喉をやられていた船長、星街すいせい、アキロゼ。皆さん一応復帰はしているものの完全治癒はあり得ないだけに中々予断を許さない状況ではあります。

Vtuberメンタルやられがち

最近は上述の大手アフィサイトやYahooニュースなんかにも取り上げられるようになって、ストレス、プレッシャーが異常にかかるようになってます。
そんな中で常に炎上させようという層(日本国内に留まらず)だったり、言葉尻をとらえて攻撃してくる層がいるわけで……。にじさんじやホロライブ、ぶいすぽっといった人気になった箱はかなりストレスフルな状態が続いています。
人間プレッシャー状態が続くと失敗も増えるわけで……ストレスが増えるから失言が増える、失言が増えるからアンチが増える、アンチが増えるからストレスが増える、ストレスが増えるから失言が増える……といったループ構造になってます。

無理しすぎと言えばクラウドファンディング

クラウドファンディングで資金調達するVtuberもいるんですが、良くも悪くも普段やらないリターンのことを考えたり、アルバム作ります、オリソン作りますなど特殊な使途で使いますって宣言するために、活動が極端に捻じ曲げられる傾向があるなと思います。大概無理をし過ぎてパンクしたり、頻度が低下したり。悲しいかな、プレッシャーがかかり過ぎて無理をしてしまう人が増えているのかな。あとお金が絡んでるからかかなり叩かれやすくなってしまいます。凄い昔ですが、フェアリスさんともちひよさんのやつとかね。

コンビニコラボがめちゃくちゃ増えた

もうファミリーマートなんて常時Vtuberとのコラボしてますよね。凄いと思う反面、コンビニコラボって何というかピークって感じがしますね。初音ミクでもコンビニコラボがピークって感じでした。
個人的にはちょっと恐いなという感じです。なんというか、コンビニという表も表でアピールしだすと同時にこういったサブカルが嫌いな人のヘイトも溜まっていくわけで……。

tiktokからの逆流入現象

最近tiktokの影響力がすごいですね。あくたんのあくあ色ぱれっと(ピンチズーム)、船長のマリ箱からマリ箱チャレンジ、個人Vではぼっちぼろまるさんのおとせサンダーなんかが流行って、Youtubeの方でも再生数にめっちゃ寄与してます。
確かにマリ箱のダンスはキャッチーですよね。ダンスをアニメで表現するのは涼宮ハルヒの憂鬱のEDがきっかけでアニメ界で流行になりましたが、今度はアニメで表現したダンスが現実にフィードバックしてきているワケでループしてるのほんと草

自分の身体と相談しながら緩やかなペースの活動で評価を確保できているVtuberが出てきた

活動頻度が高い時は比例して人気が上がり、頻度が低下すると比例して人気が落ちるというVtuberが多く、如何に活動頻度を上げるかがポイントみたいなところがあったと思うんですが最近その限りではないVtuberが出てきたなと。
結論から言うと船長の事なんですが、全盛期(月20~30本)に比べて配信頻度はかなり減ってしまった(月10前後、ショート動画含む)のですがそれでもしっかりと人気は維持できています。維持できているというか休止中のKizuna AIを除いたJPのVtuberで登録者ナンバーワンになってしまいました。
これはちょっと異常事態というか、多分ほとんどの人が毎日配信してるうさだぺこらさんの方が先に200万人に行くと思ってたと思うんですが……実際は船長がマリ箱リリースで一気に差してしまいました。
クオリティコントロールに長けてる人なんだろうなと思います。社会人時代の課長の教えが良かったのか本人が謙遜する以上にアレは凄いと思います。だって出すもの出すものすべてクオリティが高い。予想を超えてくる。
エンタメって指標が分かりにくいから最終的にはセンスになってしまうんですが、流石子供のころからお絵描きチャットで審美眼を鍛え上げてる歴戦のオタクは違うなと…。

配信頻度絶対主義

この業界には配信頻度絶対主義があり共通認識として『頻度の低下≒人気の低下』だったと思います。
が、配信頻度の低下は確かにマイナスのファクターだとは思うんですが、間隔が開き過ぎないとか、案件でも公式でも活動を定期的に報告できれば、その限りではないのかな?
そりゃまあ船長が毎日配信してくれた方が嬉しいですけど、負担も大きいですからね。寄る年波には勝てません。

急に活発に活動して急に休止したりするよりは、無理しすぎずにある程度安定して活動する。そっちの方がファンにも演者にもいいのかもなーと思いました。
あとはぽこぴー兄妹やオメシス姉妹みたいに2マンセルで活動したり、Youtuberみたいにグループで活動して負担分散するのも良いのかも…。

実はバズもmemeブーストも案外ない船長

外人ニキの間でmemeで伸びたのがころさんやぺこらさんだと思います。一方で船長ってじつはそんなにバズってはないんですよね。結構地道な活動によって伸びてきたって感じがして好きです。

Youtubeでもころさんやぺこーらは爆発的に伸びてる海外ニキ向けのmemeがありますが、船長ってググってもでてこないんですよね。
この割と地味な活動の末に花開いた感て凄く魅力的です。

https://www.youtube.com/watch?v=4jibL8aVE3g



ANYCOLOR上場の成功

さて2022年最大の出来事はやはりANYCOLOR上場が成功したことでしょうね。Vtuberファンからは割と懐疑的な目で見られてた感じですが、結果的には大成功。上場時がピークになるかと思いきや再び上昇して現在は時価総額319,430百万円というワケで恐らく当初の周囲の予想より遥かに成功してます。
これはVtuberがビジネス的に期待されているという証左なワケで、Vtuberのビジネス的な地位の担保になるなという感じでよかおめって感じです。

というのもVtuberってKizuna Aiで盛り上がったものの、ビジネス的には意外と厳しいと企業からは一度諦められたジャンル。ENTUMやupd8は消え去り、生き残ったのはにじさんじを要するANYCOLOR(旧いちから)とホロライブのCOVER株式会社、あおぎり高校とぶいすぽっを擁するBrave group、あにまーれ・ハニストの774incぐらい。SONY MUSICやAVEX、ブシロードも参画してますが正直言って期待値には程遠い惨憺たる状況です。
ベースのブランド力でいえばにじさんじやホロライブと比較にならないほどの強いバックですし、発表当初は割と話題にもなってたんですがほんとに異常なほど成功しないですね…。ある意味で資金力のある大手に寡占されない、ベンチャーには参入余地がギリギリある業界、しかし相当特殊な環境といった感じがします。

なんで大手がここまで成功しないのかってのは個人的には不思議です。大手はエンタメ・サブカル業界のノウハウは当然持っているわけで、当たり前ですけどよく結果論で外野がバカにするような人物像ではなく優秀な人達がやってるわけで、当然それなりの確信と戦略を持って参入してると思うんですが……マジで誰一人鳴かず飛ばず。

ここまで特殊な環境だと個人的にはどうなんだろうな……って感じがします。結局絵師が良くても中身が良くても、にじほろ以外はもう無理なのか?もうちょいこう新しい箱が成功する方が健全ではあるよなあ。ホロ絵師を採用したことで有名なVARIUMもあんまり跳ねてないですし。それに比べたらねおぽるてやのりぷろの方が明らか好調ですよね。

個人勢にも冬の時代か?

新規箱が苦戦しているって話もありますが、最近の個人勢もかなり厳しい状況です。今個人勢で伸びてるのは古くから参入してるVtuberか元々ブランド力のある人、あるいは大手のにじさんじやホロライブなど有名Vtuberと関係がある人以外は全然伸びない。
Youtuberなんかも過当競争で新しい人は全然伸びないなんて言われますが、ニッチジャンルではまだ伸びる要素はあります。が、VtuberはジャンルがどうしてもリアルYoutuberに比べて限定されるし、そもそも視聴者からは「Vtuber」という1ジャンルの括りでとらえられる。「Vtuberならこれだけ見てればいい」の枠組みに入ってしまうと選択肢から除外されてしまうんですよね。

まとめ

というわけで、2022年はビジネスシーンに評価されたってことで重要な年だと思います。ANYCOLOR上場はKizuna AI以降のビッグバンって感じでここから伸びていくか落ちていくかがVtuber業界にとってターニングポイントになりそうな気がします。

あと楽しみなのは刀ピークリスマスですかね。期待値上がってるから大変そうw

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