#57 Be Present 2019/3/25
NYから帰国して2日が経ち…今日から山梨で、
NYの講師たちとワークショップ!
すでにNYが恋しかったから嬉しい。笑
しっかり通訳として受講者の成長につながるように努めます。
さて、昨年秋にNY行った時は、全ての観劇レポートを書くパワーがなく、Waitressだけになりましたが、今回は少しずつでもいいので見たもの全部書くことに決めた!
まず、はじめに観たのは、Off-Broadway作品
We Are The Tigers
期間限定で只今Offで上演中。
ざっくりあらすじを言うと、
チアリーダーたちがスリープオーバー中に殺し合う話。笑
えっ!?って思うかもだけど本当にこういうストーリでございます。
出演者は10名程度。小さな劇場で距離も空間も近い!感じたことは…
・アメリカ文化がベース
ティーンエージャー、チアリーダー、スリープオーバーetc.アメリカで学生生活を過ごした人なら誰でも知っている基本的な文化要素が色濃い。つまり、観客がリアルに共感できるシチュエーションやセリフがたくさん散らばっている!そこに殺人事件という非現実的な出来事が起こるため、ドラマティックで面白い。
・いい曲だけど聴かせてこないからいい曲!
限りなくPOPSよりの楽曲。曲調はバラードからチアダンス風まで幅広い。壮大なミュージカル作品の劇的ナンバー!!!!みたいのがないからこそ全てが綺麗にまとまっていて良い音楽だなぁという印象を受けた。
・振り付けだけど見せてこないからいい振り!
踊りも然り。演出なの?振り付けなの?どっちとも言い切れない音やセリフにあった動きが舞台の全体にメリハリをつけていた。心の変化が彼女たちの動きによって明確に表されている。あくまでもそれらの動き全てが「心の内」から生まれているものであって、「振り付け」ではない。だからリアル。
・キャラクターが生きている
「たくさん出演者がいて結局に何が何だかよく分かんなかった。」ということが起こりえない。10名それぞれの生き様や存在感が異なる色味を出して舞台上で輝いていた。そこに生きているからこそ、発する言葉が、表情の小さな変化が、歌われる歌詞が、全てが本物で、偽りがなかった。
・突拍子もない展開にも、観客がついていける、割り切った演出
本物だからこそ、これがミュージカルだったと気づいた瞬間にドッと笑いがこみ上げてきた。本物だからこそ、殺人シーンへの切り替わりが恐ろしかった。本物であれば、何が起きても観客はついていける。なぜなら、本物であれば、観客はそのキャラクター1人1人を愛することができるから!
そして、さすがNY。終演後に作者Prestonに連絡を取ったら、気に入った曲の楽譜をくれたり、その曲を日本で歌うことに賛同してくれたり。新しいクリエイターたちの飛び込んでいく姿にいつも感銘を受けます。私もそうでありたいと改めて思った。
こうやってOffから大きくなっていって、みんなOn-B’wayを目指すんだよなぁ。夢があるなぁ。
Be Hope, Be Mare!
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