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12.7 購入の本【 2023.49週 】

雪が降るほど寒くなったと思えば、ぽかぽかと暖かくなる。
太陽の日差しにあたって本を読むのはとても心地よく、気がつくとボーッとしています。
寒暖の差は厳しいけれど、穏やかに過ごしたいものです。

それでは紹介します。
今週は2冊の本と縁がありました。


数学する身体

新潮社 2018.4

2015年「小林秀雄賞」を最年少で受賞した著書の文庫になります。

数学と題しているけれど、数式はひとつも出てきません。
数学というよりも数字の本といえます。

数式をみると頭痛が、眠気が、といったひとでも楽しめます。
これは学校で習う数学と違って、「計算の歴史」が語られているのです。
数学が面白くなる内容になっているので、学校の授業にとり入れてほしい。

読んでいると、数学を学びたくなる魅力で溢れています。


地雷グリコ

KADOKAWA 2023.11

射守矢 真兎(いもりや まと)。勝負事に強い女子高生が挑む頭脳戦。
全5編の連作短編小説。

地雷グリコ
ジャンケンで勝ったら階段を上るゲーム。対戦相手の仕掛けた地雷を避ける必要がある。
坊主衰弱
百人一首の絵札を使った神経衰弱。坊主をめくると一発アウト。
自由律ジャンケン
プレイヤーが考案した独自手ありのジャンケン対決。
だるまさんがかぞえた
オニがいつ振り向くかは入札した値しだい。一撃必殺の心理戦。
フォールーム・ポーカー
4部屋に伏せられた52枚のトランプ。推理と記憶を頼りに役をつくれ。

わくわくする頭脳戦を楽しめる。
よくある命を賭けるゲームとは違い、負けても死にはしない。
しかし負けられない理由はある。
窮地からの逆転勝利にぞくぞくする爽快感。
ネタバレになるのでこれ以上は書けませんが、スピード感のある頭脳バトルを楽しめます。

続編がでたら絶対に買うレベルで面白い。


頭をつかうのって楽しいです。
先の展開を予測して裏切られるのも楽しい。
なにも考えず、文章にまかせて読むだけでも楽しい。
本の楽しみ方はいっぱいあります。
必ずしも、役にたつ必要はないと思っています。

最後までお付き合いくださって、ありがとうございます。
また来週に。

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