マルドナ

美を愛するオタク。

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最近の記事

発達障害が増えている、という言説に思うこと。

発達障害が増えている、児童虐待が増えている―…ちまたによく溢れる言い回しが私は嫌いだ。 それは「そんな悲観的な物言いをするな」という心情によるものというよりも、それ自体が誤解だからだ。 物事をよくわかっている方には当たり前の事かもしれないが、増えたのではなく認識が出来たから可視化されるようになっただけだ。 大雑把にいえば、人はものを「見て」理解するのではない、そこに「定義付け」や「名付け」をして初めて理解の一歩を踏み出すのだ。 まずそれが前提にある。 私たちは、リンゴを

    • 虫フォビア(虫恐怖症)がその理由について考察・説明する

      (記事に虫画像は載せていません) 現代人の虫嫌いは、都市型の暮らしになり、日常生活や自然の中で見る機会が減ったからだとする説がある。 ※ここでいう虫とは節足動物全般のこと。 私は半分同意するものの、まだ不十分だと考える。 私は幼少期に田舎の祖母宅に預けられて育ち、かなり自然豊かな環境で過ごした経験がある。田んぼが広がり、雑木林や山がすぐ側にあった環境だ。 その中で育ち、一般的にまだ虫に耐性があるであろう子供の頃でさえ、小学生低学年の頃にはもう私は虫を明確に拒絶していた。

      • 「若者の車離れ」というけれど。車の素晴らしさを若者が語ってみる。

        最近、車を買った。 私がずっと憧れだったセダンだ。 18の頃から、恋人時代を含め、夫といて早10年。 私たちは両方とも首都圏在住者で、車がないと生きていけないような場所ではなかったし、普段の移動、通学・買い物・デートまで全て電車かバスだった。 それが当たり前だったし、生まれてこの方不況しか知らない世代なのもあって「デートは車じゃないと嫌だ」とか、そういう価値観とは無縁のまま恋人時代を送り、結婚したあとも特に不満もなく車なしで生活していた。 彼の仕事も車を一切使わない上、車

        • わび・さびの中の「有限性」と「無限性」、美の神性

          私は別に仏像ファンやマニアでもなんでもないが、剥げた仏像が、人々の心に訴えかけるのは、時を経て表面が剥げ落ちるという、モノの「有限性」と、そこに何百年以上も存在している・ある、という「無限性」を人は感じるからでは無いかと思う。 枯山水の石庭、砂庭式枯山水は、毎日かどうかは知らないが、手間暇をかけて砂紋引きをしてるという、全く酔狂極まりないものだが、それが美しいのだ。 水面という通常ならば一瞬で終わってしまうそれ…事象の「有限性」を、手をかけて毎日毎日行い、(比較すると長い

        発達障害が増えている、という言説に思うこと。