Marcy's movie garage この感動はどこから?『ボヘミアンラプソディ』

どうもこんにちは。毎度お馴染み?ゆとり世代の映画レビュー、ムビガレのお時間です。

更新頻度が落ちたり上がったり、これは自分の気分の波に通じるところがあります。気の向くままに書いております…。

さて今回は伝説のロックバンド、クイーンの栄光と葛藤を描いた「ボヘミアン•ラプソディ」。


2018年末、映画館で観たのだが、開始から流れるSomebody to loveで目頭が熱くなってしまった。というか自然と涙が出た。
誰か死ぬでもなく、別れるでもないシーンで。

『音に打ちのめされて傷付くものはいない。それが音楽のいいところさ。』ボブ•マーリー

見事序盤から音に打ちのめされてボブ・マーリーの名言が浮かぶ。
音に気圧されて出る涙。しかしこれで心が傷ついたわけではない。
この映画、映画館で見て正解だったと思う。映画館の立派な音響で、ベースの低音と伸縮自在なボーカルに打ちのめされた。

伝説のバンドの光と影、というのがこの映画のテーマだ。バンドの名声とボーカル、フレディ・マーキュリーが持つ様々な悩み(性的嗜好や出自なども当てはまるだろうか)がくっきりと描かれている。
少々露骨かつ実在しない人物まで出てきて、多少脚色されているのも否めないが、名声が必ずしも光輝くわけではないことを教えてくれる。

また、これは私的な話になるが、自分の生活の中でどれだけクイーンというバンドが根付いていたかを思い知らされた。伯父の昔の携帯の着信音だったキラークイーン、木村拓哉のドラマで使われたボーントゥラブユー、祖父母宅に帰省する際に繰り返し聞いていたQueenのベストアルバムのジュエルズ、ベース弾きのはしくれとなって改めて聞いて鳥肌がたった地獄へ道連れ、あらゆるところでクイーンが根付いていたか、まだ四半世紀もギリギリ生きていない身でありながらそれを感じとった。

クイーンをリアルタイムで聴いてた方はもっと思い入れが深いのだろう。ビートルズほど遠くない伝説のバンド、今はもう決して見られないバンド。
手の届きやすそうで届かない存在ゆえ、この感動がより味わい深いものとなっているように感じた。

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