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シリーズ『食事摂取基準』#33(活用に関する基本的事項)

日間変動

食事調査における測定誤差で、「過小申告・過大申告」と同じように重要なのが、「日間変動」です。日間変動は、同じ人であっても、摂取するエネルギーや栄養素量には、毎日差があるというものです。

m.たまたま多い日や、たまたま少ない日があるということ。久しぶりに焼き肉に行ったとか、忙しくて昼食が食べられなかったとか。そもそも使う食材によって、含まれる栄養素はぜんぜん違う。

食事摂取基準は「習慣的な摂取量」で判断するものなので、日間変動を考慮しないと評価を間違えてしまいます。また、栄養素の種類によっても、日間変動の大きさが異なることに注目です。例えばビタミンDは、変動が大きい栄養素として知られています。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

食事摂取基準では、「(日間変動が非常に大きい一部の栄養素を除けば)習慣的な摂取を把握するため、管理するために要する期間は、おおむね1か月間程度と考えられる」とされていましたが、その理由が下記の表からわかります。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

関連する問題

35回146番
集団を対象とした食事調査における精度に関する記述である。
(5)日間変動の大きさは、栄養素間で差がない。
答え × 差がある

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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