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シリーズ『食事摂取基準』#31(活用に関する基本的事項)

食事調査の種類

アセスメントにおいて、栄養素摂取量などを評価するためには、まずなにより対象者の食事摂取量を把握することが大切です。

この把握は「食事調査」と呼ばれ、さまざまな方法があります。食事摂取基準でも6種類が登場しています。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

各調査の特徴は表の通りですが、ポイントは、どの方法にも長所と短所があるということ。そして食事摂取基準では「習慣的な摂取量」が重要となるため、これを把握しやすい「食物摂取頻度法」「食事歴法」が用いられやすいという点です。

ちなみに2020年版では「料理写真から摂取量を推定する方法」についても触れられており、現時点では「利用には慎重さが望まれる」とされています。

最近、食事(料理)の写真を撮影し、その情報を用いて食品の種類と量(摂取量)を推定し、栄養価計算に用いる方法も用いられるようになっている。しかし、画像認識能力など開発段階であり、撮影もれの問題、そもそも習慣的摂取量を把握する方法ではないなどの問題とともに、その利用には慎重さが望まれる

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf


関連する問題

35回147番
食事調査法に関する記述である。
(5)陰膳法は、習慣的な摂取量を把握することに適している。
答え × 適さない

32回154番 
食事調査法に関する記述である。
(2)秤量記録法は、1日で個人の習慣的な摂取量が把握できる。
答え × できない

27回161番
食事調査法に関する記述である。
(1)24時間食事思い出し法では、習慣的な食事内容の変更が生じやすい。
答え × 他と比べて生じにくい

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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