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過去問解説『36回80番の1』(電解質の分布)

基礎栄養学

電解質に関する記述である。
電解質の分布は、細胞外液と細胞内液で同じである。(〇or×)

どんな話か?

体内のイオンに関する問題。単純に、「場所によって多い少ない」で考えてOKです(^^

答え ×
電解質の分布は、細胞外液と細胞内液で異なる

[電解質の理解]

電解質(イオン)とは、水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれる物質のことを指します。ヒトの体内にもたくさんの水があり、溶けた陽イオンや陰イオンがたくさんあります。

具体的には、[陽イオン/プラス]ナトリウムイオン、カリウムイオン。[陰イオン/マイナス]塩酸イオン、重炭酸イオン(炭酸水素イオン)、リン酸水素イオンなどです。

[体液の理解]

ヒトの体液は、大きく細胞外液(血液や細胞間質液)と、細胞内液に分けられます。試験ではよく、この2つの量(割合)が違うことが出題されますが、今回は中身の違いについてです。

細胞外液に多い
ナトリウムイオン、塩酸イオン、重炭酸イオン(炭酸水素イオン)
細胞内液に多い
カリウムイオン、リン酸水素イオン

これまでも、「ナトリウムイオンは細胞外液に多く、カリウムイオンは細胞内液に多い」という問題がありましたが、これを「電解質」という言葉で言い換えた、とも捉えられます。

注意点としては、「外液に陽イオンが多い/内液に陰イオンが多い等の傾向」ではなく、「外液・内液どちらも陽イオン陰イオンがあるけれど、種類が違う」という理解です(^^

[頭の整理]

登場人物
・電解質は、水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれる物質のこと
・体内にもある(具体的にナトリウムイオンやカリウムイオン)

場面
・細胞外液と細胞内液

知識
・どちらの体液にも、どちらのイオンもある。ただし、種類が違う。

暗記用まとめ

・電解質の分布は、細胞外液と細胞内液で異なる。
・ナトリウムイオンは細胞外液に多い。
・カリウムイオンは細胞内液に多い。


今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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