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シリーズ『食事摂取基準』#24(指標の概念と特徴)

算定根拠となる研究

食事摂取基準で登場する、5つの栄養素の指標に対して、研究面からはどんな特徴があるのかをまとめた表があります。

引用 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

m.指標の目的(不足回避・過剰回避・生活習慣病予防)によって、研究方法や報告数が違っている部分に注目。

耐容上限量(UL)

過剰の回避である耐容上限量の研究は、「症例報告」が多いとあります。これは、過剰症はどれくらいから出るか?を、実験的に研究することができないため、発生してしまった事例を集めて調べることしかできないためです。

m.わざと健康被害を起こすような研究は、倫理的に実施できないはず。

また、症例報告に頼らないといけないので、報告数も「少ない」となっています。

m.少ないながらも、これは表に載せれそうというものに、値が設定されている。同時に、値が設定されてないものも、過剰症がないというわけではない。(報告が少なくてわからない)

・同じ栄養素の指標でも、種類によって根拠となる研究方法が違うこと
がポイントです(^^

関連する問題

30回89番 
日本人の食事摂取基準の科学的根拠に関する記述である。
(4)耐容上限量(UL)の算定根拠は、介入研究が多い。
答え × 症例報告が多い

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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