過去問解説『36回69番の4』(食欲とレプチン)
基礎栄養学
食欲を促進する要因である。
レプチン分泌量の増加(〇or×)
どんな話か?
レプチン(ホルモン)の作用に関する問題。肥満との関連で起こる勘違いに注意です(^^
答え ×
レプチン分泌量の増加は、食欲を抑制する。
[レプチンの仕事]
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンです。
作用は、「食欲の抑制」や「エネルギー消費の増加」。つまり、体脂肪を減少させる方向へと導きます。(抗肥満!がレプチンの仕事。)
よって、単純にホルモンの作用から考えると、今回の問題は×。レプチンが増えると食欲はおさまるはず、とわかります。
[勘違いのポイント]
レプチンで間違いやすいのは、「食欲を促進するんじゃないか」という勘違いです。これは、「体脂肪量が増加すると、レプチンの分泌量も増加する」という特徴があるためです。
肥満状態になると、レプチンに対する抵抗性が生じ、レプチンが分泌されても効きにくい状態になります。すると「肥満状態はレプチンがたくさん出ているのに食べている」という、少し矛盾した状態になります。
これは「レプチンが食欲を促進しているのではなく」、
肥満を止めるためにレプチンが出る
しかし抵抗性によって効かない
だからさらにたくさん出る
という状態です。
この、肥満との関連で起こる勘違いに注意です(^^
暗記用まとめ
・レプチンには、抗肥満作用がある。
・レプチン分泌量の増加は、食欲を抑制する。
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
ここから先は
513字
読める記事が300以上になりました!
【marcyノート】(管理栄養士国家試験対策の解説)
¥550 / 月
初月無料
marcyノートは、国試対策に特化したマガジン(記事集)です。 自分自身の受験経験・講師としての経験・受験生からいただいた質問を通して、合…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?